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WEB BGM ARCHIVES

以前、euphoriaのウェブサイトトップページは、季節ごとにリニューアルをして、
毎回BGMを作成していたのですが、リクエストをいただいたので、
そのアーカイブをYouTubeにアップしました。

※再生ボタンを一度クリック後、画面下部からHDを選択して、
フルスクリーン(右下の矢印ボタン押し)での再生がオススメです。



2004年の自主企画"silver lining"の時期のWEBトップページBGMです。



2004年夏〜初秋の時期のサイトBGMです。euphoria的、夏のイメージです。



アイスランドの郊外で撮った写真です。2004年冬のトップページ。



2005年の自主企画"silver lining vol.2"のためのトップページBGMです。
ライブではこのビジュアルがモチーフの映像を作って流しました。



2006年夏のトップページBGMです。



雪どけの路面の写真と音楽。2006年冬〜春のトップページBGMです。
写真は東京で撮りました。



クリスマスシーズンのWEB BGM。
写真はアイスランドの街にひっそり佇むクリスマスカラーのお店です。



2007年の自主企画"silver lining vol.3"の告知用WEBトップページBGMです。
ベースの写真は渋谷駅前交差点の水たまりの写真を加工しています。

Olafur Eliasson "Your chance encounter"

4年前に原美術館での個展で衝撃を受けて以来、
個人的にもっとも気になる作家の一人である
オラファー・エリアソンの個展を見てきました。

場所は、冬の金沢、21世紀美術館。

エリアソンの作品は、
展示空間の中で、光や水を素材に、
ちょっとしたシンプルな"仕掛け"をつくることで、
人が"普通"見ている自然現象とのずれを生み出し、
見る人の感覚を呼び覚ますようなインスタレーションがメイン。

21世紀美術館の広い空間を生かした、
期待にたがわぬ、素晴らしすぎる展示でした。


注)以下は今回の作品についてなので、
これから行く方で事前情報を得たくない方は飛ばしてください。


*


広い展示空間に入ると、水平に走るサーチライトのような光。
その光の筋は、途中に置かれた透明なボックスのところだけ、きれいに途切れている。


■Your making things explicit / 見えないものが見えてくる (2009)

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extracted from http://www.olafureliasson.net/exhibitions/kanazawa_26.html


何か特別な仕掛けがボックスにあるのかと思い、近づいてみるが、そうではなさそう。

そして数秒後に気づくのは、
部屋全体がうっすらと霧がかっていて、ボックス内だけ霧が入り込まず、
光の筋は霧に反射しているということ。


*


6色のスポットライトが横一列に並んで置かれた部屋。


■Slow-motion shadow in colour / ゆっくり動く色のある影 (2009)

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extracted from http://www.olafureliasson.net/exhibitions/kanazawa_38.html


自分が部屋に入ると、白い壁に6色の影が映し出される。

壁との距離で影は様々に変化し、ある場所で6色の影がぴったり重なり、
普通の黒い影になる。


*


暗い部屋の中で、3つの氷の彫刻のようなものが置かれた部屋。


■Object defined by activity / 動きが決める物のかたち (2009)

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extracted from http://www.olafureliasson.net/exhibitions/kanazawa_31.html


正体は小さな噴水、
超高速で点滅するストロボライトで噴水を照らすことで、
普段人間の視覚ではとらえられない水の形を見せてくれている。

なんだかスワロフスキーのような透明な玉が、何十個も空中に静止したような光景。
高速写真でしか見られないような景色を、今、目の前で見ているという驚き。


*


数m先までしか見えない、濃い霧が立ちこめた部屋、
霧は場所によって赤、緑、青の3色の光で照らされていて、
立つ位置によってそれらが重なり合い、様々な色の霧を見ることができる。


■Your atmosphere colour atlas / あながた創り出す空気の色地図 (2009)

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extracted from http://www.olafureliasson.net/exhibitions/kanazawa_53.html
extracted from http://www.olafureliasson.net/exhibitions/kanazawa_54.html


他の鑑賞者の足音だけがはっきり聞こえ、
やがてうっすらと姿が現れ、そしてまた消えていく。

霧のせいで、実際の数倍の広さに感じられる展示室空間。


*


広い円形の室内の中央には、やはり円形の水槽。
水槽中央から斜めに照射され、水槽の底にある鏡に反射した光が、
壁に虹色になって映り、
水面の揺れによって揺らめき続ける部屋。


■Your watercolour horizon / 水の彩るあなたの水平線 (2009)

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extracted from http://www.olafureliasson.net/exhibitions/kanazawa_49.html


自分より高い位置にある虹色の輪、
それを見ている自分は、水面の下にいるような感覚にもなる。


*


他にもいろいろな作品があり、
見応えたっぷりでした。


難しいことを考えなくても、
感覚的にすごい!と思わせる力があるし、
それをきっかけに、普段当たり前すぎて気にも留めない、
"ものを見ること"が、どれだけ限定的で曖昧な行為か、
考えたりするきっかけにもなる。


おそらく、制作過程では時間をかけて何度も試作をしているのだと思うけれど、
最終形はどこまでもシンプルで、それゆえの強さがある。

3/22までの展示ですが、
もし機会があれば見に行かれることをおすすめします。

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Olafur Eliasson Your chance encounter
オラファー・エリアソン - あなたが出会うとき
2009年11月21日(土) ~ 2010年3月22日(月)
金沢21世紀美術館

http://www.kanazawa21.jp/exhibit/olafur/

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これは過去の作品。

エリアソンの作品は、
仕掛けになっている機材を、わざとむき出しに置いているのも面白い。

天体ショーのような光の動きはもちろん、
スポットライトと、モーターで回転させたアクリル板だけで
この景色が生まれているというのも、なんだかすごいなあと。


Olafur Eliasson "Round rainbow"


*

Olafur Eliasson インタビュー

油彩作家 安田悠

euphoriaのライブにもよく足を運んでくれており、
美大時代からの友人でもある油彩作家、安田悠。

彼のウェブサイトを、リニューアル制作しました。


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トーキョーワンダーウォール賞受賞、VOCA2008出展、
トヨタアートコレクション収蔵、『美術手帖』はじめアート系メディアへの掲載など、
その活躍にはいつも刺激をもらってます。



新しいサイトは、今までより作品が大きく見られるような構成に。

恵比寿のギャラリーに彼の展示を見に行きがてら、
近くのカフェであれやこれやと打ち合わせた構想が、形になりました。

TOPページ左下の"FULL SCREEN"ボタンを押して、
ぜひ、その作品を堪能していただければと思います。


Yu Yasuda Official Website:
http://www.yu-yasuda.com/
*TOPページの画像は全13種類、サイトを開くたび、ランダムに切り替わります。

大地の芸術祭

越後妻有のアートトリエンナーレに、先日行ってきました。
田んぼのある風景、廃校になった校舎、古民家の空間が、
アーティストの手で新しい魅力ある景色に。

今回初めて行ったのですが、予想以上に楽しめました。

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エリア内に点在する作品を車でまわるのですが、
夜になって山道を下っていると、思いがけず目の前に打ち上げ花火の華が。

どうやら地元の花火大会だったらしく、誰もいない場所、
花火と同じぐらいの高さから、花火見物しました。

モーリス・ルイス展

川村記念美術館で開催中の、モーリス・ルイス展を見に行きました。

モーリス・ルイスは、20世紀半ばのワシントンD.C.で、
色鮮やかな抽象絵画作品を数多く残したアメリカ人画家。

当時、新たに開発されたアクリル絵具(多くの画家の間では薄すぎると不評だった)を
さらに薄く希釈し、それをキャンバスの上に流して色層をつくるという
独自の手法で制作した、スケールの大きな抽象作品を残しています。


面白いのは、ハウスハズバンドだったルイスは自宅の小さなアトリエで制作する際、
独り閉じこもって誰も(奥さんさえ)部屋に招き入れなかったそうで、
その制作技法の詳細が未だ明らかになっていないということ。

また彼は、同時代の画家が活躍していたニューヨークから距離を置いて
ワシントンD.C.で独自のスタイルを模索し、生前は無名に等しい状態だったそう。

49歳の若さでこの世を去った時、600点もの作品のほとんどは未公開で、
ロール状に巻かれたままだったということです。

そんな、一見内向的に見えるルイス、
残した作品の潔い色面には揺るぎない確信のようなものも感じつつ、
それをより多くの人の前で発表しなかったのは何故だろうかと、
思いめぐらされる展示でした。


代表作のうち、全ての色が混じり合い混沌の世界を思わせる初期(ヴェール)から、
各色が分かれて余白が生まれていき(アンファールド)、
晩年にはストライプという秩序だった世界を描いたその変遷も面白かった。


余白のある作品の鮮やかな色彩もきれいですが、
全ての色が混じり合ったヴェールは、作家の内面の何かを表しているようにも見えたり、
混沌の中に全ての終わりと始まりが蠢いているようにも見えたりして、
色々感じさせられました。


11月末までだそうなので、関東近郊の方はご興味あればぜひ。
作品が大きいので、実物の迫力はすごいです。
→川村記念美術館 『モーリス・ルイス 秘密の色層』

Fantasized Time

学生時代からの友人である、安田悠の個展を見に行く。
場所は、トーキョーワンダーサイト本郷。

独特の色彩とタッチにより紡ぎ出される、曖昧さを孕んだ白昼夢のような世界を描いた
油彩作品が、展示空間を現実と非現実の狭間に誘うようでした。

精力的に作品を制作して展示を行い、
実績を積んで行っている彼の存在は、いつも刺激になっています。

上海でのグループ展をはさんで、
都内での次回展示は、恵比寿のMA2 Galleryにて8/19からとのこと。

どんな世界が展開されるのか、今から楽しみです。

東京都現代美術館にて

東京都現代美術館へ、TOKYO WONDER WALL展とマルレーネ・デュマス展を見に行く。

TOKYO WONDER WALL展は、東京都が主催する、若手芸術家の全国公募展。
そこに、学生時代の友人、安田悠が絵画作品を出展しています。

彼の油絵は独特な空気感がある素敵な作品。

今回の展示で彼はTOKYO WONDER WALL賞を受賞し、
来年2月に都庁での個展も決まりました。

友人の受賞は、純粋にうれしいもので。

これ以外にも、美術館学芸員や美術ジャーナリストによる推薦制の展示、
VOCA展 2008(上野の森美術館)への出展なども決まっています。
皆さんも、よければぜひチェックしてみてください。

↓安田悠 ウェブサイト | Yu Yasuda Official Website*
http://www.yu-yasuda.com
※ちなみに、このサイトは僕が作っています。

そして、デュマス展。

南アフリカ出身でアムステルダム在住の女流画家、マルレーネ・デュマス。
2008年にはアメリカのMOMAやMOCAで大回顧展が企画されている、国際的な評価の高い作家です。

彼女の作品は今回、初めて見たのですが、そのパワーに驚きました。

特に、様々な表情の人物を描いたドローイング。
決して写実的ではないのに、ものすごく"リアル"だったのです。

あれは、写実的に描くよりも、ずっとリアルにその人物を描いているのではないかと。
その感覚は、今までに感じたことのないものでした。

様々な感情が一緒くたに渦巻いているかのような表情たち。
薄い筆触の中に、深い人間味がありました。


そんなこんなで、色々と刺激を受けた休日でした。

本物が持つ力

混雑覚悟で、国立新美術館で開催中のモネ展に行きました。
が、幸い思ったほどの混雑ではなく。

大回顧展と銘打っているだけあって、100点近い作品が一堂に会した展示は見応え充分。
20世紀以降の作家の作品も比較展示され、
彼らに影響を与えたモネの革新性についても焦点が当てられていました。

今回の展示作品の中で個人的に一番気に入ったのは、
朝霧のかかったセーヌ川を描いたものでした。

彩度の高い色は使わず、全体的に淡いトーンの画面なのですが、
霧の中に、見る者の意識をぐっと引き込むような絵。

"発する"というより、"引き込む"という言葉が似合うように思えました。

ちなみに、画集に印刷されたこの絵を見てみたのですが、
やはりそこには本物の持つパワーは再現されておらず。

当たり前の話ではありますが、
この時代にも、本物を生で見ないと分からないものがあることを再確認できました。

Your Light Shadow

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photo: Olafur Eliasson "Beauty"


デンマーク生まれ、アイスランド人の現代美術作家、オラファー・エリアソン。
(実際により近い発音はオーラブル・エリアソンとのこと)

原美術館でやっている、日本初という彼の個展を見てきました。

エリアソンは、光、水、風、温度といった自然現象を、人々が体験できるような
インスタレーションとして展開する作家とのこと。

雑誌やポスターなどを見て、良さそうだと期待していったのですが、
実際にその空間に足を踏み入れると、そんな予想を軽く上回る、息を呑むような感動がありました。

たとえば、天井からつるされた、表面が鏡になっている輪。
モーターによってゆっくりと回転するその輪にスポットライトが当たる、一見シンプルな装置。

しかし、その装置によって反射した光が白い壁と天井にゆっくりと描き出す光と影、
そしてその変化は、どんな映像よりも美しいと思えるようなものだったのです。
ミニマルでありながらいつまで見ていても飽きないその作品の名は、"Your Space Embracer (空間を包み込むもの)"。

あるいは、真っ暗な部屋の天井から霧状になって散布される水。
そこにライトが当たり、現れた虹が微妙な空気の流れによって揺らぐ作品、"Beauty"。

壁一面がオレンジ色の面光源で、すべてのものがセピア色をした単色の世界になる部屋。
部屋の入り口にはファンが取り付けられて風が流れる、"Room for One Colour and Windy Corner"……

とにかく、彼の作品の数々はどれもコンセプトがシンプル。
でも、そのシンプルさゆえに際だつ美しさには、尋常ではない力強さがありました。

ライトやモーターなど、人工的な装置から生み出される、美しい自然現象。
それを体験するということによって、すべての出来事は自然の中での出来事という、
当たり前で忘れがちな事実を、知らず知らず考えている自分がいたり。

どの作品も本当に素晴らしいのですが、個人的には特に、
空間全体に光と影が描き出されるような"Embracer"シリーズに目を奪われました。

ここで織りなされる光と影の動きに音を乗せたらどんなだろう、などと思ってみたり。

作品の意味が分からないと面白くない現代美術は多いですが、
彼の作品は、コンセプチュアルでありながらも、まずはとにかく、衝撃を受けるほど美しいです。

ここ最近行った展覧会で、一番良かったかもしれません。
……というわけで、思わずオススメしたくなってしまったので、
東京近郊にお住まいで、もし少しでも興味を持たれたら、ぜひ見に行ってみてください。

そこに行って"体験"する光には、作品を写した写真などからは得られない感動があったので。
品川の原美術館にて、3/5までの開催のようです。

>>>Olafur Eliassonウェブサイト

霧がたちこめた森

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群馬・伊香保にあるハラミュージアムアーク(品川・原美術館の別館)へ行ってきました。

牧場の一部が現代美術館になっており、緑と現代美術の調和がなんとも心地よい空間。

同じ作品を都会の美術館で見るのとはまた見え方が違うだろうなどと思いつつ、
こういう空間でライブをしたらどういうふうに響くだろうかと考えたりもしました。

そして、近くにある湖に立ち寄ろうとして濃霧にみまわれた帰り道、普段見られない景色に遭遇。

白い霧が立ちこめた森の景色は、「静寂」が絵になったような世界。

車を降りて何枚か写真を撮った後、euphoriaの曲でタイトルに霧という言葉が入った"ferriswheel (in a morning mist)"を流しながら、林道をくだりました。

朝もやのなかにある観覧車、というイメージから名づけられたこの曲。
霧のかかった景色の中で聴いてみて、なんだか、イメージが広がっていくのを感じました。

光の色

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初夏に向けて、光の色がまた一段と変わってきました。
季節の移り変わりによって、天候によって、日々変化する光の色。

ニューヨーク出身の写真家、Robert Weingartenの写真集"6:30am"を見ると、
光の変化に対する意識はいっそう高まります。

サンタモニカの空を、同じ場所から一年間、毎朝6時30分に撮影した"6:30am"。

写真家の自宅寝室からの景色、というその眺めの良さにまずは驚いたりもしますが(笑)、
とにかく、全く同じ場所を、同じ時間に、同じ撮影条件で撮影しているのに、
写し出される光の色、風景の表情は、一枚一枚、驚くほど変化しているのです。

一日として同じ光の日は無いのでは、とさえ思ってしまうほどに。

意識して「目を向ける」ことの大切さ。
この写真集は、そのことを、感動的な映像体験とともに感じさせてくれる一冊です。

さてさて、ニューアルバム特設サイト、あとほんの少しで公開できるところまで来ています。
山中湖→東京でのレコーディング風景などを収めたメイキングムービーも掲載予定。
アルバムの世界観を感じていただけるであろう、見応えあるサイトになると思います。

楽しみに待ってくださっている方、どうぞあと少しだけお待ちくださいm(_ _)m


photo: Robert Weingarten "6:30am"

Freischwimmer

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ヴォルフガング・ティルマンス写真展を見に行った。

被写体の多くは、身のまわりにある、もの、人、風景。
それなのに、この人の写真には、独特な吸引力がある。

彼自身がインスタレーションを行った空間も、印象的な写真展だった。

「限られた貴重な瞬間にだけ、人や町の景色がその美しさを自分に開く」
ティルマンスはそう言っている。

そのフレーミングで、そのタイミングで切り取ることで初めて作品となった"貴重な瞬間"。
その瞬間を逃したら二度と訪れないような、崩れかける直前のバランスが生む美しさ。

日常の中に確かにある"貴重な瞬間"。
そこにまなざしを向け続ける彼の姿勢に、感銘を受けました。

Wolfgang Tillmans "Freischwimmer"


photo by Wolfgang Tillmans

ファインダー越しの夢幻日

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テリ・ワイフェンバッハという、ワシントンD.C.出身の女性写真家。
彼女の"LANA"という写真集を買った。

数ヶ月前、初めてこの写真家の存在を知った僕は、
その詩的、牧歌的で色鮮やかな作品たちに、一瞬で魅了されてしまったのだ。

北イタリアの田舎町LANAの、自然を写した写真。
アウトフォーカスの部分が多いからか、
ローアングルで撮られた作品が多いからか、
小さい子供が野山を駆けまわって体験した発見と驚きの、記憶をたどるような写真集である。


えっと、本当に素晴らしいです。
ご存じない方、よかったら下のアドレスで少しだけ作品が見られます。

http://www.robertkleingallery.com/gallery/main.php?g2_itemId=15316

あまりにもよいので、薦めたくなってしまったわけです、はい。


photo by Terri Weifenbach

ヒカリnoチカラ

最寄の駅から家に向け自転車を走らせていた時、
ふと横を見ると、雨上がりの小さな公園に、陽が差し込んでいた。

僕は、普段、カメラを持ち歩かない。
しかしよく、「この場面を撮りたい!」という衝動にかられることがある。

今日、たまたまその公園が目に入った時もそうだった。
僕は急いで家に帰って、カメラを持って再び公園に向かった。

だが、ある程度予想はしていたが、差し込む光の角度は大きく変わってしまっていて、
もう、さっき見た風景ではなかった。
つまり、シャッターチャンスを逃したのである。

それでも雨あがりに晴れ間がのぞいた時の、
反射するまぶしい感じの風景を何ヶ所かでみつけたので、
10枚ぐらい撮ってから家に戻った。

光が景色を別のものにする力に、またも実感させられた出来事だった。


>本日のテーマ THE APPLESEED CAST "A PLACE IN LINE"