響きを録る

euphoriaの新しい作品のレコーディングを行いました。

今回はレコーディング専用スタジオではなく、
あえて、いつも使っているスタジオの、響きの良さを生かした録音。

普段使っている部屋は今回、マイク各種、Pro Toolsの入ったG5や、モニタースピーカー、マイクプリアンプなどを全て搬入し、パーソナル・レコーディングスタジオへと変貌を遂げました。

各楽器の音作りや、録音する際のマイクの種類、位置など、録り音を何度も確認して、
森川を中心に3人であれこれ話し合いながら作業を進行。

普段使っているスタジオだけに、部屋の中で太くて良い音が撮れる位置なども知っていたのですが、今回はさらに、壁の一部に吸音材を貼ったりして録りたい音を録るための工夫をしました。

3日間の日程のうち、初日はほとんどをマイクの位置決めをはじめとする音作りにかけ、
2日目と3日目(と4日目の朝まで)で5曲のベーシックトラックを録音。

いつも思うのですが、euphoriaのレコーディングにおいて、
エンジニアとプレーヤーを掛け持つ森川の集中力は超人的です。

特に、3日目の朝から4日目の朝にかけての24時間を、普段は好きではないと言っている
「気合いで」という言葉を口にして(笑)途中ほんのわずかな仮眠をはさんだだけでこなした後、そのまま録音機材リース業者から借りたマイクを車で返却しに行ったあたり、
またしても外見からは想像できないタフさを発揮していました。

ちなみに4日目の朝から仕事があった木下は、3日目夜にドラム録りを終えた後、
栄養ドリンク「男の底力」を僕らに差し入れてくれつつ、
「寝ると起きられなくなるからおれも起きとくよ」と言っていたのですが、
結局「オッケーオッケー」と言いながらスタジオの固い床の上で爆睡。
森川とはまた違った種類のタフさを発揮していました。

そんなこんなで、ベーシック録り、良いテイクが録音できたのではないかと思います。
レコーディングとミックス作業は、まだまだ続きます。