逆光の中の景色

ひさしぶりに、3年前の春まで通っていた学校を訪れた。
12年間通っていたその学校は、自然に溢れた庭がある。

当時は見慣れてしまって、ほとんど無意識に眺めていた景色。
今日、その景色は、驚くほどにきれいだった。

傾きかけた陽の光があたる、砂利道と、木立と、木造校舎。

毎日ここにいた頃は、この景色がそれほどきれいなことに、気づいていなかったと思う。

近すぎて気づかないこと。
きっと、それは、今もたくさんあるんだろう。