2004年01月13日
白と黒の芸術
字をていねいに書く機会が減っている。
そもそも、字を書く機会自体が少なくなった。
キーボードを使って打つ字は、誰が打っても同じかたちで、記号のようなもの。
言葉で気持ちが表現できても、字に気持ちがこもることはない。
字を書く機会が減ったからこそ、字を書くことの意味が出てきたようにも思う。
小さい頃、僕は、なぜか字をきれいに書くことに燃えていた。
字を書くことに興味があった。
幼稚園の時、親戚のお姉ちゃんから字を教わったのがその始まりだった気がする。
当時の落書き帳には、絵の他に、鏡文字混じりのひらがなや、ちょっと変わった形の漢字が書かれていた。
でも近頃は、字をていねいに書こうという意識を忘れてしまっていた。
これって、実は、もったいないことかもしれない。
昔のように、もう少し字を書くことを大事に考えたい。
せっかく、字だけで成り立つ芸術のある国に生まれたのだから。