2003年11月10日
湯気の向こうに
あひるのプッカを連れておふろに入ると、
そこで出会ったのは、かめ、ペンギン、オットセイ、かば……そして最後にはくじら。
すっかり満員になって、にぎやかな湯船。
小さい頃くりかえし読んだ、『おふろだいすき』という絵本の話だ。
あの頃は、今日こそ本当にかめがのそっと出てきたり、
ペンギンが床をおなかで滑って登場したりしないかと、わくわくしていた。
そういえば、湯船で足が伸ばせなくなったのはいつからだったか。
むかし、バタ足までしていた記憶もあるのに。
今夜は、12月並の冷え込み。
湯気の立ちのぼる湯船につかりながら、そんなことを思い出して、少しわくわくしている自分がいた。