緩やかな時の流れ

昼下がり、柔らかい春の光とぽかぽかした空気の中、
遠くに新緑の木立を眺めながら道を歩いていて、
久々に”時間が止まったようにゆっくりと流れる”感覚を覚えた。

24日のライブ、そして26日のライブ(学園生のみの身内イベントでしたが)来てくれた皆さん、
どうもありがとうございました。

もちろん、演奏的にまだまだの所は多々ありますが、
一回一回のライブの積み重ねと、その重みを感じています。

変な気負いがなくなってきたのは、プラスのことではないかなあと。

次は29日。
気負わず、自然に奏でたい。

4月の空に飛行船

"floral dew"が発売されて3週間。
以前からeuphoriaを知っていた人たちから感想をいただいて、
また少しずつ、今までeuphoriaを知らなかった人たちからもリアクションをいただいていて。
ほんと、嬉しいです。
どうもありがとうございます。

ライブ、頑張らねば。

そう、レコード店などに置く予定のフライヤーデザインが完成しました。
なかなか良い感じに仕上がっております。
近々お店に置かれると思うので、よかったらチェックしてみてください。

春雨を浴びる桜の木

散った桜の花びらが、
雨のせいでぴったりと地面にくっついている。

冬のように寒い、春雨の一日。

雨について歌われたその曲を聴きながら、
それを初めて聴いてからすでに3年が経とうとしていることに気がついた。

あの時はまだ、高校生だった。
そしてこの4月から、何人かの友達は社会人になった。

みんながそれぞれの場所で、同じように流れる時の中で、それぞれの時間を生きている。

そういえば、昔、僕はある時に気がついたことがある。
今すれ違ったあの人にも、道路の向こう側を歩いているあの人にも、
それぞれが過ごしてきた時間が、確かに在るのだということ。

僕はそれを友達に話したが、彼は当たり前じゃないか、と言いたげだった。
でも、僕にとってそれは当たり前ではなかった。
当たり前ではないことを伝えたかったが、うまく伝わらなかった。

全く違った人生を歩んできたであろうあの人は、
例えば15年前のある日、僕が幼稚園の園庭でトランスフォーマーごっこに夢中だった瞬間にも、
確実にどこかで生きていて、何かをしていた。

今、この場所ですれ違って、この先またそれぞれの時間を過ごして、
またどこかで気づかずにすれ違うかもしれないし、
ひょっとしたら知り合いになるかもしれないし、
もう二度と会うことはないかもしれない。

そう考えていくと、誰かと出会うということは、実は、とてもすごいことなのだろう。

それぞれが過ごしてきた全く違った時間がその場所で初めて重なって、
同じ時間を共有することになるのだから。

あの日、僕が伝えたかったのは、きっとそんなことだったのだと思う。