たとえば、誰かと会うときに、前もって話す内容をお互いが決めていて、相手が話すであろう内容も予測ができている状況。

自分の伝えたい内容は伝わったし、相手から聞きたい話も聞けた。でも、これはコミュニケーションなのだろうか？

誰かと会っているそのとき、その人の表情やしぐさからにじみ出るものだったり、そのときの天候の移り変わりや空の色などを通して、お互いが思ってもいなかった会話が生まれることがあります。

そんな中でのやりとりを味わうことができると、ある瞬間、ぽん！と、それまで考えたこともなかったモノに出会うときがあります。

それこそがほんとうのコミュニケーションなのではないかな、と思うのです。

固体のままだと、新しいモノは生まれない。

液体になる（fluidify）ことで混ざり合うことができるから、そこから新しいモノが生まれる。

euphoriaの奏でたいものは、液体のような音楽なのかもしれません。

僕たちの音楽を聴いて、たとえば、人に優しくなろうでも、人に厳しくなろうでも、しっかりしようでも、楽になろうでも、なんでもいい、とにかくなにかしらの、動きだしのきっかけになることができたら。

そして、その動きだしが巡り巡って、僕たちのところへもやってきて、またそこから新たな動きだしが生まれて。

そんな思いのもとに、euphoriaの音楽があるのだと思います。