"euphoria"

遠く離れた所に大切な場所がある

京都でのライブ、いい時間でした。

二条nanoは、これまでに
euphoriaで何度も出演させてもらっていて、
僕の好きなライブハウス。

演奏中のシンプルな照明の灯り、
木でできたステージ床、
お客さんみんなを見渡せるコンパクトさ、
そして、店長モグラさんの
熱くて思いやりのある佇まい。

いろんな要素が絡み合って、
いつも気持ちよく演奏が出来る。
東京から遠く離れた所に、
こういう大切な場所があるということは、
すごくうれしいし、しあわせなことだと思う。

euphoriaでよく共演させてもらっている
LOW-PASSとスクイズメンの演奏も、
ほんとうに素晴らしかった。

自分自身、前向きな気持ちが
ひしひしとわき上がってくる、
そんな大切なひとときを過ごせました。

ライブを観に来てくれたみなさん、
そして、イベント "JUMP!!4" に呼んでくださった、
モグラさんとLOW-PASSのみんな、どうもありがとう!


歩み続けること

久々に”fluidify"を聴く。
昨年まるまる1年かけて仕上げた作品で、
これを聴くと、2009年のいろんなことを
思い出すことができます。
今聴いてもとても好きな作品。


先日、euphoriaの活動を
しばらくお休みすることをHP上で発表しました。
ツイッターなどで、あたたかな言葉をくれたみなさん、
本当にどうもありがとうございます。

僕も、もちろん、寂しい気持ちがあります。
そして、なにかぽっかりと隙間がある感覚。
これまで、最も多くの時間を使って向き合ってきた
euphoriaの活動がお休みになったのですから、
ぽっかりとするのも
少しの間仕方がないことかもしれません。

以前まで、活動を止めることは
全くあり得ないことだと思っていました。
それは、ゆったりでも
動き続けることが大切だと思っていたから。
でも今回、きのしたが彼自身の活動に対する、
不安感や、もやもやとした気持ちが
どんどんと増してくるにつれて、
日に日に苦しそうになっているのを見て、
3人で、そしてスタッフも交えて、
多くのミーティングをしてきました。


今回、もしかしたら、
なにがなんでもという半ば強引な形で、
活動を続けることもできたのかもしれません。
ただ、今の状況においては、
そのように無理矢理に進めていくよりも、
少し、euphoriaを休めて、
3人それぞれの日々を色濃いものにさせること。
その時間をとおして、再び動き出した
euphoriaが出す音を、確かに信じてみようと、
そういう気持ちになったのです。
この思いを3人で共有できたことは、
とても大きなことでした。

めまぐるしいスピードで、
周りの状況が変わり続けるこの時代で、
動きを止めるということはどういうことなのか、
そう考えるのではなくて、
それぞれが止まることなく歩み続けて、
予想できない新しい場所から、また動き出すときを
たのしみにしていきたいと思っています。


サイトのTOPページは、頻繁に更新していこうと
思っているので、お暇なときにでも、
ときどき、遊びにいらしてくださいね。


ではまたお会いできるときをたのしみにしています!

予期せぬ実践的リハーサル

お昼すぎ、36℃の猛暑の中、
euphoriaのリハでスタジオに。

24日、逗子海岸でのイベント、
OTODAMAでの演奏に備えて。

リハの途中、エアコンが故障。
防音のため、完全密閉された小さな部屋にて、
この猛暑を過ごすことに。

どっぷりと汗をかいて、ふらふらになりながらも、
3人の集中を保ち続ける。

終えて、ロビーの涼しさが、天国のよう。

なんで、故障なんてするの〜、と思ったけれど、
考えてみれば、24日の逗子海岸での、
真夏の演奏を想定した、
実践的リハーサルだったのかもしれません。

*

24日、観に来て下さる方々。
当日は、出入り自由の形式になるそうなので、
海を満喫しつつ、音楽をたのしみつつ、
たのしい夏の一日を過ごされてください。

共演のACIDMANとSPECIAL OTHERS、
キマグレンのKUREIさんはじめ豪華なDJの方々と、
ご一緒できることをとてもたのしみに、
そしてさまざまなことを学べたらと思っています。

うれしかったことを書くノート

「友達が、誕生日にお母さんからノートをもらって、
 そこには嬉しかった事だけを書きなさい、
 といわれたそうです。素敵だなって思いました。」

これは、大宮エリーさんの、ムービー一眼blogの、
初日に書かれていた文章の一節です。

とてもいいなぁ、と思いました。
僕も同じようなことを考えていたときで。

うれしいことって、たったひとつ思い出すだけで、
こころの全体が満たされるように感じます。
あれもこれもと探さなくてよくて、
なにかひとつ確かに思い浮かべられたら、
もうそれだけで、
こころがあたたかくなる気がします。

なにか気分がぱっとしないときや、
嫌なことが重なったり、落ちつかないとき、
そんなときは、なかなか難しいかもしれません。
でも、ちょっと、視点を高くしてみて、
どんなに小さくてもいいから、
うれしいことを思い出してみる、感じてみる。

そのタイミングで、抱えていた悩みと向き合ってみると、
素直にものごとが見えてくるのではないかなぁ。

*

先日、euphoriaの新しいアルバム"fluidify"の、
パッケージ版をリリースしました。このパッケージは、
「O-CHECK DESIGN GRAPHICS」との
コラボレーションによる、ノートがセットになっています。

http://shop.euphoria-sound.com/?pid=21486313

CDを取り出すと、
ポケット付きノートとして使用可能です。
用紙は、当初、横軸だったのですが、
僕は方眼が書きやすくて好きなので、
こだわらせてもらって、方眼仕様になっています。

購入してくださったみなさんは、
どんな使い方をされているのかなぁ。

そうそう、僕は、
嬉しかったことを書くノートとして使っているのです。

人とのつながりから生まれる音楽

よい音楽を作っていくことで、
多くの人とのつながりが生まれる。
昔は、そんな考え方をしていました。
とことん作曲、作曲、あとは、
そこから続いていくと。

でも、ここ数年で、それまでの考え方が、
いかに小さくて狭いものであったのかを
感じるようになりました。

多くの人とのつながりに感謝して
そして大切に思うこと、そこから、
きっと、よい音楽も生まれてくるのではないかなぁ。

*

大阪と京都でのライブを終えて、
東京に戻ってきました。
遠く離れた場所でも、
お互いを知ってる、素晴らしいバンドたちと共に、
素晴らしいイベントに出演させていただけるということ。
そして、1年に1〜2回くらいしかできない、
地方でのライブをたのしみに
待っていてくれるファンの方がいるということ。

これは、ほんとうにとてもうれしいことで、
感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとう。
そして、ここから、またよい音楽を作って、
euphoriaの活動をコツコツと、
重ねていきたいなぁ、と思うのです。

あたりまえではなくなること

4/29のツアーフィナルで、
fluidifyのCDパッケージ版を先行発売しました。

すでにアルバム全曲を高音質で無料配信している状況で、
どのようなモノをリリースしようか、
さまざま考えてきました。

あれこれ工夫をこらし、完成したそれは、
僕たちのなかで、かなりの満足度まで達していたけれど、
でも実際、どれだけの人が手にしてくれるのだろうと、
少し恐ろしいような、そんな気持ちもありました。

それが、当日、
ハンドメイド版の分はあっという間に完売、
だいぶ多めに持っていったノート型の方も、
ひとつ残らず、売り切れてしまいました。

これまでにCDのみでリリースしていたときと変わらず、
いや、もしかしたら、それ以上に
多くの人の手に渡ることもあるのかもしれない。

すでに無料での配信を行っているのにも関わらず、
こうしてパッケージ版を手にしてくれるということは、
ほんとうにとてもうれしいことです。

そして、マイナスのことが多く取り上げられている、
これからの音楽の在り方に対して、
もっと柔軟な視点を持ち続ける大切さを、
改めて感じている今日この頃です。

あたりまえだったことも、あっという間に、
あたりまえではなくなるということを、
あたりまえに受け入れられるように。

手作業の温かさ、再び

"fluidify"CD版のパッケージング作業を
代官山の事務所にて。数百枚分を手作業。

この「手作業」をしながら、
10年程前に、euphoria結成当初の初めての音源を
手作りしていたときのことを思いだしました。
枚数こそちがうものの、あの頃と、
同じ感覚が蘇ってきたのです。

この10年の間に、自分たちの内側で、
変化してきたことと、
変わらずに持ち続けているもの。
そして音楽業界の急速な変動。

テクノロジーの進歩による
善し悪しなどはひとまず置いておいて、
今、こうして再び手作業の温かさに出会えたことで、
なんだかうれしい気持ちになりました。

"fluidify"CD版は、
4/29@nestのツアーファイナルにて先行発売します。
デジタル配信とは対極にあるであろう、
この温かみを感じていただけたらうれしいです。

*

89857631_resize1.jpg

変化を感じて欲しいときには

CRJ-SAPPOROのCOLLAGE CHARTで
euphoriaの"melt Fe"が1位になったそうで。
いやー、とてもうれしいなぁ。

http://www.crjsapporo.com/wp/?p=319

今までのvoiceでも何度か書いていますが、
僕は、北海道の空気が大好きでして。
そんな場所でのチャートイン、
それはそれは、ものすごくうれしい気持ちです。

*

"melt Fe"、新しいアルバムの中では、
だいぶ個性が強いといいいますか、
euphoriaの曲ではないような、でもやはりeuphoriaの曲、
というような、少し不思議な感触があります。

リフの絡みが〜とか、ギターの音色が〜とか、
そういった音楽的なことに別に詳しくなくても、
この曲は、なんだか雰囲気が違うなぁ、
と感じている方も多いと思います。
ましてや、演奏する本人たちにとって、
その変化、新しさは、相当、大きなものだったりします。

前作、"silence in everywhere"の中にも、
1曲、"collapse"という、当時のeuphoriaにしてみれば、
だいぶ冒険的な曲を収録しています。
この曲に関しては、他の曲とかなり感触が違うから、
アルバムに入れてもいいのかな、
と少し不安になったりしていたけれど、
今となってみれば、どうってことない、馴染み感。

受け取ってくれる人に変化を感じて欲しいときには、
作り手側にとって、こんな変化をつけて大丈夫?と
少し不安になるくらいのものを作りださないと、
その変化を感じてもらうことは難しい。

そんな視点を、柔軟に持ち続けていけたらと思っています。


そわそわする感じ

これまでに多くのライブを経験してきていても、
いまだに、ライブの前日は、
そわそわする感じがあります。

たしかに、初期のころのライブ前とは、
その、そわそわの大きさは違うけど、
それでも、やはり、
今日は、そわそわしながら過ごしている。

それがひどいときには、
体調を崩してしまうこともあるのですが、
そうならないためにも、
意識的に健全な過ごし方をこころがける。

そのためには、しっかりとした食事を食べないと、
と思って、出かけた帰りに、食材の買い出し。

ほうれん草とたまねぎともやしと豚肉を買って来て、
あたたかなスープをこれから作りはじめます。

きっと、よいライブができたらと思っています。

そんなこんなで、
明日のライブは代々木ザーザズーにて、
オープン5周年記念のイベント初日。
unkie、nacano、との3マンです。
euphoriaの演奏は、19:55頃からの予定。
演奏時間たっぷりです。
よろしければ、ぜひぜひ〜。

冬にいるつもりの自分

スタジオを出ると、
春がすぐ側までやってきたような、
ぽかぽか陽気が広がっている。
帰り道、車の窓を大きくあけてみる。

このときの不思議で心地よい風の感触。
それは、まだ冬にいるつもりの自分が、
なにかあたらしいものに触れた、よろこび。


今日は、明後日2/25の、
nestでのライブに向けての
スタジオリハがありました。
2/5にアルバムをリリースしてから、
はじめてとなるライブです。

euphoriaの演奏を、今回初めて観る方も
きっとたくさんいるだろうな、
ということも頭の片隅に置きながら、
いつもに増して、意気込みたっぷりな
リハを終えました。

今回のイベント、"exPoP!!!!!"は、
入場無料、ドリンク代のみでたのしめる形式です。
お仕事帰りにでも、ふらっと、
ぜひぜひ、観にいらしてください〜。

euphoriaの演奏は21:15からの演奏を予定しています。
イベントの詳細は、gig infoページをご覧ください。


期末試験前のメロディー

学校でテストに備えて、
徹夜するくらいの勢いで、
勉強をしているときに限って、
勉強以外のことで、
ものすごいひらめきが湧いてきてしまう、
不思議な感覚があります。

僕が学生だった時も、期末試験の頃に、
いいメロディーが沢山浮かんできた記憶があって、
よりによって、テスト前に、
完成してしまった曲も数多い。

今は、テストがあるわけではないけれど、
昨年、euphoriaのアルバム制作の締め切りに、
ひやひやしながら、
バタバタと過ごしていてたときは、
どうやら、期末試験前の雰囲気にも似ていたようで、
やはり、いい感じのメロディーが、
次々に生まれてきていました。

そのひとつひとつを聴きなおしています。
中には、これ誰の曲?と思えるくらいに、
新鮮な響きを見つけては、にやにやしながら、
ひととおり、整理をしている、今日この頃。

もう、それだけで、しあわせ

" fluidify "のLaunch Partyに
足を運んでくださったみなさん、
どうもありがとうございました。
こころあたたまる素晴らしい演奏をしてくれた、
百景の3人、どうもありがとうございました。

*

ライブ中にも少しお話しましたが、
今回のリリース形態へ、不安ながらも、
辿り着いた経緯について。

アルバム全曲を無料で、
高音質で、という形式は、
CINRAのインタビューでもお話しているように、
僕たちは音楽活動を通して、
なにを一番大切にしたいのか、
ということをどっしり追求していくなかで、
辿り着いたかたちです。

その経緯は、まさしくその通りなのですが、
それよりも、もっと、根本的な、
最も深い部分に位置するものがありまして。

それは、euphoriaのこれまでの長い活動を、
常に、支えてくれている人がいるということ、
応援してくれる人がいるということ、
新しい音源を
楽しみにしてくれている人がいるということ、
そして、ライブにまで
足を運んでくれる人がいるということ。

そういった方たちの存在があったからこそ、
今回の完全無料というリリース形態の発想が
大きくなっていったのだなぁ、と。

すごく大切なことなのですが、
これまで、無意識の部分に位置していたために、
具体的にことばにする機会が少なかったこと、
それが、今回のリリース記念のライブで、
ステージに立ちながら見ることのできた、
たくさんのお客さんの表情を通して、
ひしひしと浮かび上がってきたのでした。

*

これまでに、あまり例のないリリース形態なので、
自分たちでさえ、この先、どんな変化が見えてくるのか、
ほとんど、分からない状態でいます。
そこには、正直、恐ろしい気持ちもたくさんあります。

でも、アルバム全曲完全無料リリース
ということを通して、
僕たちの音楽を聴いてくれる人がいるということへの、
「ありがとう」の気持ちが、今まで以上に、
色濃く、膨れ上がってきたということ。
もう、それだけで、
本当にしあわせな気持ちになりますし、
今回の試みが出来て、よかったなぁ、と思っています。

ほんとうにどうもありがとうございます。

*

ここをはじまりとして、
このさきの活動も、コツコツ積み重ねていきます。

euphoriaのライブを観て気に入ってくれた方、
アルバム"fluidify"を気に入ってくれた方、
よろしければ、その感想を、
友人だったり、そばにいるひとに、
ほんのひとこと、伝えていただけたら、
そして、こういうリリースをしていることを、
伝えていただけたら、とてもうれしいです!

はじまり

朝から昼過ぎまで、
明日のリリース記念ライブに向けたリハを
西荻窪のスタジオにて。

新しいアルバム、" fluidify "の制作にかけてきた、
ひとつひとつの時間が、
3人それぞれのなかでひろがっていて、
そして、そのすべてが重なりあって、
リハの時点で、ぐっとくる瞬間が、多々ありました。
明日のライブが、とてもたのしみです。

*

リハを終えると、すぐに、
特設サイトの仕上げ作業を、
しょうた司令塔のもと、すすめる。

細かなトラブルもあって、0時に間に合うかぁ、と、
やや不安になりながらも、
数回の完成テストを経て、
無事、特設サイト、公開することができました。

*

まるで、大晦日、新年がやってくる、
その瞬間を待つときのような気持ちで、
時計をじっと見つめていました。

そして、0時になった途端に、
世界各国からものすごい数の方々が、
サイトにアクセスしてくれていて、
びっくりしつつも、とてもうれしい気持ちに。
どうもありがとうございます。


ここから新しいなにかが、はじまっていくことを、
たのしみに、コツコツと活動を進めていきます。

まずは、本日(5日)のリリース記念ライブ、
大切にしたいと思っています。

リリースまであと少し

間近に迫った、新しいアルバム” fluidify "、
配信開始に向けた準備の日々。

今日は、配信用のMP3データを作成していました。
MP3への圧縮方法にも、いろいろな種類があり、
ひとつひとつ吟味しながら、
今回の作品にベストなシステムで
MP3データを作成しました。

MP3でも、これほどしっかりとした、
音質を保てる圧縮方法があることを知って、
僕のiTunesのライブラリすべてを
もう一度、読み込みし直してみたくなったり。

*

web関連は、
アルバム特設サイトに加え、
ダウンロードのためのシステムを、
しょうたがコツコツ構築中。
尊敬してしまうほど、
いつも余裕しゃくしゃくで、
すべてをこなす彼ですが、
今回ばかりは、
作り上げなくてはいけないものの量が、
膨大すぎて、カツカツでがんばっております。

途中経過を随時、見せてもらっていますが、
とても素晴らしい仕上がりになってきています。

夜、寝るのがちょっと遅めの方は、
2/5の0時をめがけて、ぜひぜひ、
できたての特設サイトへ、
遊びにいらしてください〜。
そして、ニューアルバムを
入手していただけたらうれしいです。

*

きのしたは、新しく作った、
"fluidify"Tシャツの仕上がり確認や、
ニューアイテムのバッチのことで、
事務所を往復したり。

*

リリースに向けて、
3人それぞれ、あれこれ、動きながらも、
2/5当日のリリース記念ライブに向けての、
音合わせに、全神経を集中させて過ごしている、
そんな、今日この頃です。

"fluidify" 制作の記録

IMG_0138_resize1.jpg
この3つのスピーカーと、


IMG_0135_resize1.jpg
この2つのヘッドホンを頼りに、
"fluidify"の音を作ってきました。



31%2022%2004%2016_resize1.jpg
少し疲れたら、このコースターに、
挽きたてのコーヒーをのせて、
しばし休憩。



IMG_0146_resize1.jpg
そして、作業に煮詰まると、
部屋の窓から夕暮れを眺めたり。



そんな日々の繰り返しで完成した、
euphoriaの"fluidify"、
euphoria official web siteにて、
2/5、0時から、配信開始です。
どうぞおたのしみにされていてくださいね。

そして、リリース当日に開催する、
2/5の記念ライブ、3人の意気込みも十分。
この日にしか表現できない音を
大切に奏でたいと思っています。
ぜひ、足を運んでいただけたらうれしいです!


ライブ詳細は http://euphoria-sound.com/giginfo.htmlをご覧ください。


冬からの手紙

ことばにしてしまうことで、
失われていくものは多くあります。

身の回りで、ふわふわとひろがっているものを、
ひとつのことばに納める、
それによって、そこに収まりきらなかったものは、
どんなときにも存在していて。

だから、自分の音楽と向き合うときも、
できるだけ、まっさらな状態でありたいと思います。

でも、あえて、ことばにしてみることで、
そこから、イメージがよりいっそう、
膨らんでくることもあるんだなぁ、
という経験をアルバム制作中に感じました。


アレンジも決まり、レコーディングを終えて、
さぁ、どんなミックスをして、どんな質感に整えようか、
と考えながら、ひたすらプロツールスと向き合い、
作業を続けていました。
しかしこれが、なかなか、まとまらない。
もやもやしたまま、仮完成のバージョンが無数に溜っていく。

そんなときに、バンドミーティングで、
その曲のタイトルのアイディア出しをして、
これだね、ということばが見えてきました。

" letter from winter "

作業をしている、そのときの季節感とも、
かっちりとリンクしてきたこともあり、
求めていた音像へスムーズに辿り着けたのでした。

この、冬からの手紙、
2/5に全世界に向けて、
お届けできることをたのしみにします。

大切な作品が仕上がりました。

マスタリング前日は、のんびり過ごせるようにと、
前々から手帳に書き込んでいたのに、
今回も結局、家を出るギリギリまで、作業をしていました。

1年以上の歳月をかけて作ってきた作品、
その仕上がりを研ぎすますことができるのは、
今、このときが最後と思うと、
びしびしと、頭が、耳冴えてきて、
結局、徹夜明けのまま、マスタリングスタジオへ。

おかげで、細かなところの隅々まで、満足のできる、
気持ちの行き届いた仕上がりに辿り着いて、
ほっと、うれしい気分で、スタジオに向かいました。

*

バーニーグランドマンの前田康二さんによる、
マスタリングを無事終えて、
最後、スタジオの大きなスピーカーで、
全曲通しのプレイバックを聴く。

2009年、過ごしてきたひとつひとつの時間が、
不思議なほど鮮明に浮かび上がってくる。
こうして、大切な作品を
仕上げることができたことに対して、
僕の周りの方たち、モノたちへの、
深い感謝の気持ちがわき上がってきました。

制作中、特に部屋でひとり、終わりの見えない、
編集やミックス作業をしているときは、
完成するかどうかの不安に潰されそうになって、
「こうしてすべて自分たちだけで仕上げるのは、今回限り」、
と、実は、毎回思っています。

でも、マスタリング完成後のプレイバックを大音量で聴く、
そのときにわき上がってくる、あの気持ちを感じると、
それまでの時間のひとつひとつが大切なものとなって、
こころいっぱいにひろがってきて、
よしよし、またがんばろう、という気持ちになるのです。

" fluidify "、ほんとうに大切な作品に仕上がりました。
2/5のリリース、どうぞお楽しみにされていてくださいね。

*

25%2023%2002%2050.jpg


数十秒で、眠り

午前中、euphoriaの新作のミックス作業を再調整。
自宅に、信頼のおけるモニター環境を整えてから、
いくらでも、好きなだけ、制作に没頭できるのですが、
のめり込みすぎると、完成のokラインの見極めが、
分からなくなってくることがあって、
要所要所で、意識的にクールダウンするようにして、
メリハリのある作業をこころがけているこのごろ。

14時すぎに、ささっと、
カレーライスを食べてから、
車で代官山まで向かう。
"fluidify"リリースに関する取材を、
GBEVの奥村さんにしていただく。
取材というものに慣れていないころは、
体もこころもカチカチの状態で、
いろいろと苦労してきた思い出がありますが、
ここにきて、だいぶ、
作品制作に関する全体像を見渡しながら、
お話ができるようになってきたかな、と思います。
1/22発行のGBEV3月号、
機会があれば、ぜひご覧になってください。

取材後、場所を移動して、
夕食を食べつつ、euphoriaミーティング。
2/5リリースまでの予定を再確認、
および、リリース後の動き方。
どのような展開が見えてくるのか、
なかなか、わからない部分が多いですが、
自分たちのまわりの動きに敏感にいながらも、
自分たちの中心にある、
軸をどっしりと構えていられるように、
メンバー3人で一歩ずつ歩んでいけたらと思っています。

そのあと、中野のスタジオに移動して、
23時からの深夜パックでスタジオリハ。
新しい曲たちを合わせていく瞬間は、
なかなか神経を使うけれど、とても気持ちがよいです。
そして、合わせるたびにあらたな発見があります。

早朝5時過ぎに家に到着。
午前中の作業開始に目覚ましをセットして、
数十秒で、眠りにつく。


あ、そうそう、
昨日金曜から3日間限定で、
新しいアルバムに収録する、
"fluidify"という曲の先行試聴を
myspace にて行っています。
よろしければ、ぜひぜひ〜。

無意識と自我の混ざりあい

あけましておめでとうございます。

2010年スタートのタイミングで、
euphoriaのアー写を新しくしました。

今回、撮影するときに決めていたことは、
話しているところを撮るということでした。
撮影してくれたのは、
euphoriaの親しい友人のケンジくん。
僕たちとケンジくん、その4人の、
なごやかなムードから生まれた瞬間の写真です。

自分の写っている写真というものを、
僕はあまり持っていません。
まして、笑っている表情の写真なんて、
幼稚園くらいのとき以来かも。

この表情、なんというか、
自分の知らない顔だなぁと。
そのときの雰囲気から、自然と溢れ出したもの。

いくつか撮った写真のなかで、
「この森川の表情がベスト」と、
きのしたが強く言うものだから、
「あー、そうなんだぁ」
と思って、この写真にしました。

この表情が評判よろしいのであれば、
この表情に見合った行動ができたらいいなぁと。

無意識と自我の混ざりあい。

これも「液体になる」ということなのかも。


2010年、「液体になる」ということばが、
ここで、数多く登場するかと思いますが、
「あー、また言ってるよ」という感じで、
ひやかし半分、読んでいただけたらと思います。

今年もどうぞよろしくおねがいします!


辿り着けない部分

ちょっと前にiphoneを使うようになって、
うわさ通りというかなんというか、
ほんとうに便利だなぁ、と思っている今日この頃。

スケジュールの管理や、
メモがさっと書けて、そして、
きれいに分類できるようなアプリも多くあって、
手帳から完全に移行できてしまうなぁ、とも思ったのですが、、

いろいろ考えた結果、紙の手帳は、持ち続けたいなぁと。

先月、euphoria3人で、新しいアルバムのタイトルや
コンセプトを考えるミーティングの機会が、多くありました。
そのとき、自分は普段、なにを考えていたのかを振り返るために、
手帳を読み返しながら、僕はミーティングしていました。
昨年のものと、2冊並べて、読み返してみたり。

そのときの、紙をぺらぺらめくる感触だったり、
丁寧だったり急いでいたり、を感じさせる筆跡から、
それをメモしたときの感情を思い出したり。
そんな感覚をひっくるめて、自分自身の考えが、
しっくりとまとまってきたのです。

デジタル技術がいかに進んでも、
辿り着けない部分というものも、あるんだよなぁ、と思ったり。

というわけで、
手帳が取り出せないときのみ、iphoneに記録、
それも、あとから手帳に移して、
最終的に、日々のメモは、
紙の手帳にすべてまとめるというスタイルでいこうと決めました。

こころからありがとうを言えるかどうか

euphoria、4枚目となるフルアルバム、
"fluidify"、2010年2月5日にリリースします。

CDよりも高音質である、24bit48khzという形式で、
アルバム全曲を、全世界同時に、無料配信します。

今回のリリース形態について、
そのアイディアが出てきたのが、2008年の秋頃、
それから、さまざまな角度から、繰り返し考え、
ときには、頭が痛くてふらふらしてしまうくらいに、
悩んでいた時期を過ごしながら、辿り着いた結果です。

というのも、僕自身、
CDというモノが、とても好きで。
学生の頃には、あれこれ選び抜いたCDたちに、
小遣いのほとんどをあてていました。
そして、中学生で、作曲を始めたときから、
CD屋さんに、自分のCDが並ぶことがひとつの夢でした。

今でも、ほんとうにいいと思う音楽は、CDで買っているし、
昔から繰りかえし聴いているCDは、
ジャケットもボロボロだけど、
今も大切に持って、聴き続けている。

そして、今もなお、CDの可能性を大切にして、
活動を続けているアーティストは、すばらしいと思っています。

決して、CDという媒体の価値がなくなったと、
そんなことは、まったく思っていません。

ただ、僕自身が、euphoriaの音楽を通して、
なにを一番伝えたいのか、といった部分を、
多くの固定概念にとらわれず、
ぎりぎりまで、突き詰めていく末に、
ふっと見えてきたものがあったのです。

このことに関しては、いろいろな内容があって、
だいぶ長くなってしまうので、
随時、文章にしていけたら思っています。

*

今回、ここで、書きたかったことがひとつあって。

音源を配信するスタイルを考えるなかで、
デジタル技術、インターネットの急速な発達というものに、
否が応にも、関心を向けざるを得ませんでした。
情報化社会の発展により生まれる、メリット、デメリット。
あんなことや、こんなことも可能になるのかぁ、という、
希望とも恐怖ともとれる、そんな感覚。

そういったことをあれこれ考えている時期に、
僕がよく行く、珈琲屋さんに行ったときのこと。
注文を受けてくれている、スタッフの女の子の対応が、
とてもていねいで、かつ、柔らかくて、
そして、「ありがとうございます」という言葉が、
なんというか、とてもこころに響いたのです。
さまざま疲れが溜まっていたときだから、
何割増かで響いたということもあるかもですが。

それから、その帰り道。
車で細い道を運転しているときに、
対向車が来たので、僕が少し窪んだところで、
待機していたとき、すれ違いざまに、
対向車のおじさんがていねいなお辞儀をしてくれて、
声は聞こえなくても、「ありがとう」が、
すぅーっと伝わって来て。

そういった、「ありがとう」たちによって、
僕は、なにものにもかえがたい、
どっぷりとみたされた気持ちになったのです。


これから、どのように、
さまざまな技術が発展していくか、
そしてそれに伴い、
世の中がどのように動いていくか、
それは、誰も、予想ができないことです。

でも、「こころからのありがとう」を言えるということ、
そして、それを感じて、受け止めることができるという、
何ものにも代えることのできない、その価値は、
人が生きていくうえで、いつまでも輝き続けるのだと、
そんなことを思ったのでした。

点と展 -spread the points- vol.2

点と展 -spread the points- vol.2、
観に来てくださったみなさん、
どうもありがとうございます。

すばらしいうたとギターを
披露してくださったcurveのユウセイさん、
ありがとうございました。
そして、京都のlow-passは、
メンバーのインフルエンザ発症で、
残念ながら、出演できなかったけれど、
メンバーのカナザワくん、わざわざ新幹線で、
駆けつけてくれて、ありがとうございました。


euphoriaは、この一年かけて、
4枚目のフルアルバムを制作してきて、
その時間の中で、あらためて、
euphoriaの音楽とはなんだろう、
そして、euphoriaが大切にしていることは?
といったことを、考える機会が多くありました。

その部分が、毎週のミーティングや、
それぞれひとりひとりの日常をとおして、
今まで以上にクリアに、確かなものとして、
浮かび上がってきています。

そうした思いが、今回のライブにも、
よい形で結びつけられたかな、と思っています。


あらためて、
今回、ライブを観に来てくださったみなさん、
ほんとうにどうもありがとうございました。
4枚目のフルアルバムで採用する、
リリース形態とも繋がってくることですが、
これからのeuphoriaのライブ、
さらにさらに、大切な時間にできたらと思っています。
またぜひ、お時間のあるときに、
足を運んでいただけたらうれしいです。

100%は平和ではない

euphoriaの新しいアルバムの
タイトルを考えるためのミーティング。
過去最高に、たっぷりと時間を費やしています。
そして、とても充実した時間。

僕たちのミーティングでは、
「まだ60%くらいしかまとまっていないんだけど」、
という段階で、話はじめることが多い。
その残りの40%をみんなで考える、
そして、辿り着くところは、結局、
もともとの100%とは、
違うところになることがほとんど。

でも、その40%を埋めようとするなかで、
ある瞬間、誰一人、思ってもいなかった
ひらめきが生まれるときがあって、
そのひらめきは、いつも決まって、
とても強度のあるものになるのです。


自分が100%の言いたいことを、
相手が100%受け入れるということは、
ぱっと考えると、平和なことに思えるけれど、
実際、それは、とても恐ろしい出来事。

「自分の考えは間違っているかもしれないけれど」、
という前提を持った人同士が、すすめる会話は、
のびのびとしていて、心地よい。

3人の耳

euphoriaのミーティングを僕の部屋で。
ここ最近、新しい作品の制作作業に、
どっぷりのめりこんでいるため、
しょうたときのしたに
こっちまで来てもらいました。
ミックス作業の音確認も含めて。

日々、寝ても覚めても、新曲のミックスをしているので、
客観的な耳を持つことが難しくなってきているのですが、
ふたりの新鮮な耳で、確認してもらうことができて、
そして、よい感触を掴んでもらえたようで、
ふっと、気持ちが軽くなる。
よかった、この調子で引き続きがんばろう。


その後、今回の作品のコンセプトを、
わかりやすく言葉でまとめるためのミーティング。

制作作業ばかりの毎日を過ごしているため、
僕の頭は、制作モードに振り切れているようで。
そんななかで、言葉を導きだすという、
頭の使い方に持っていけるかなと、少々不安でしたが、
メンバー3人で話しいると、大切なことたちが、
ぽんぽんと浮かび上がってくる感覚になり、ひと安心。

気づくと5時間以上のミーティング。なかなか濃厚な時間。

アルバム完成までの道のりを、一歩一歩、
大切に歩んでいきたいと思っています。

ときにはプレイヤー視点で

先日の3人同時でのレコーディングに引き続き、
今週は、ベースとギターのリアンプ作業をしていました。

リアンプ作業とは、アンプを通さずにラインレベルのまま
録音しておいたベースやギターのテイクを、
あとで、アンプに入力して再生、それをマイクで録音することです。

ここでのメリットは、
アンプに対するマイクセッティングを様々、
試みることができるということ。
特に、euphoriaのように、
外部のエンジニアの手を借りることなく、
メンバーだけで、すべての作業を行う際には、
演奏しながら、マイクの微調整はなかなか厳しいので、
この方法をとっています。

ちなみに、
「euphoriaのレコーディングは、リハスタでしてるんですよね、
 それで3人同時に録音できるのですか」と、
バンドをしている人からよく質問をもらうのですが、
基本的に、ドラム、ベース、ギターを、同じ部屋で、
せーので、同時に録音します。
その際、環境の整ったレコスタなら、ギター、ベースアンプともに、
別の部屋において録音することができますが、
リハスタであるために、それは無理。
そこで工夫して、ギターは、アンプシュミレーターを使って、
普段自分の使っているアンプと同じような歪み具合、EQをして、
それから空気感も再現して、
それを3人それぞれヘッドホンでモニターします。
ベースの場合は、ヘッドアンプ部分(音は出力されません)のみ持ち込んで、
それをモニターしながら演奏しています。

「違和感はありませんか」、と聞かれることがあります。
これまでレコスタで、アンプをブース(別室)において、
その音をマイクで拾ったものをヘッドホンで
モニターして演奏をしてきた経験もありますが、
その際も、アンプからの振動を身体で感じることはできなくて、
耳だけでフィーリングを掴む感じでしたので、
アンプシュミレーターや、ヘッドアンプでの音作りを入念にしておけば、
僕たちの場合は、それでokだと感じています。

もちろん、ギターのフィードバック音が欲しい時はなど、
オーバーダブする形で、再度演奏することになります。

、、、、と、なんだか、僕のvoiceページにしては、
めずらしく、プレイヤー視点の文章を書いてしまっているのですが、
こういうことに興味をもっている人もいるかな、と思いまして。

*

そうそう、8/15に、euphoriaニューアルバムの
制作進捗状況が見られる "アルバム制作ブログ" がオープンします。
そこでは、今回のvoiceのようなプレイヤー視点のテキストや、
レコーディングエンジニア視点のテキストなども
随時更新していけたらと思っています(質問も大歓迎です)。
もちろん、それ以外にも、メンバーそれぞれのゆるーいコメントや、
さまざまな写真、ムービー、あと、もしかしたら、
デモ段階の新曲を数日限定で公開、などのコンテンツも考えていますので、
よろしければ、どうぞお楽しみにされていてください〜。


夢の中のままで現実の朝がやってきた

レコーディング2日目の朝、スタジオに向かう途中、
「北海道の遭難事故、大変だね」と、しょうたが話しかけてきて、
そのことを僕は、全く知らず、そんなニュースがあったんだ、と驚く。

朝9時の集合から、夜25時過ぎまでスタジオで時間を過ごし、
家に着くと、本当にへとへとで、歯磨きへ直行、
そのまま就寝、という毎日でした。

布団に入ると、数秒で深い眠りにつく。
夢もまったく見ることなく、朝がきて、
急いでシャワーを浴びて、家を出る。
その繰り返し。

レコーディング3日目を終えると、
玄関には、朝刊と夕刊が山積みになっていた。

*

ここ数ヶ月の間、3人の頭の中の大部分を占めていたであろう、
今回レコーディングした、5曲の新曲たち。
本当にレコーディングできるのだろうか、と不安を抱えながらも、
その気持ち乗り越えるように、日々練習をしてきました。

そして、3日目の夜、無事に充実した録音を終えて、
なんとも満たされた、最高の気持ちになった僕は、
その日、久々に夢を見た。

*

僕は中学3年生。
でも、今までに培ってきた、多くの人との出会い、学び、
いろんな本を読んできた記憶、聴いてきた音楽、
健全な身体の大切さなどについては、
すでに身にしみて感じている。
その上で、これからはじまる高校生活では、
徹底的にサッカーに打ち込んでいこうと決心している。
お正月の高校サッカー選手権出場への憧れ。
(実際、小中高とご飯を忘れるほどのサッカー少年だったのです)

こうして文章にしてみると、
なかなか、この夢の中での感覚を
うまく説明できず、もどかしいのですが、
なんだか、ものすごく、
前向きな気持ちを持った夢のなかだったのです。
そして、不思議なことに、目が覚めても、
そのぽかぽかとした前向きな気持ちは続いていたのです。

うれしい夢で、目が覚めて、なーんだ、とがっかりしたり、
嫌な夢で、目が覚めて、よかったー、とほっとしたり、
そんなことはよくあるけれど、
その夢の中での前向きな感覚のまま、
現実の朝をむかえたのは、貴重な体験でした。


そんな感覚になるほど、レコーディング3daysを終えて、
本当に、ほっと安心した気持ちになっていたのでしょう。

ふと、ひと呼吸おいて

明日からのeuphoriaレコーディングで使用する、
マイクやスタンド、ケーブル類などを借りに、
代官山にある事務所と、新大久保にある楽器レンタル会社へ。

日中、視界がぼやけるほどの暑さのなか、車の運転。
どの道も、とても混んでいて、なかなか進まないけれど、
レコーディングのことを、頭の中で、
あれこれ、ぐるぐる回していると、
そんな渋滞もあまり気にならないものでした。


レコーディングは、精神的にも体力的にも、
なかなかハードな作業です。
そのハードさに、ともすれば、目の前のことだけで、
いっぱいいっぱいになりがちです。
楽曲の一部分のテイクにこだわりすぎてしまったり。

そんなとき、ふと、ひと呼吸おいて、
俯瞰的な視点を持つことができたらいいな、と思います。

楽曲の持つ世界観を思い浮かべる、
どんな音で録りたいのか、
どんなミックスに仕上げたいのか、
聴く人のこころに届けるために必要なこと、などなど、
そんな広い意識を持つことで、
自然と、手元の集中力も生まれてくるはず。

肩肘張らずに、伸びやかな3日間を過ごせたらと思っています。

問題点の外側に改善点という気づき

euphoriaのレコーディングまで、あと一週間ほど。
いっこうに曲が完成しない、やや苦しい期間もありましたが、
ここにきて、めでたく、手応えのある曲たちが揃いました。

今は、前回のレコーディングの録り音を確認しながら、
今回のレコーディングのプランをあれこれ考えています。

*

そういえば、前回のレコーディングで、おもしろい発見をしました。

レコーディングで使っている部屋の特性か、ドラムキットの性質か、
ドラムのタムの音がどうしても引っ込んでしまうのです。
タムのチューニングをあれこれ試したり、タムの皮を変えてみたり、
そして、タム自体を他のものに変えてみたりと、
いろいろ試みたのですが、改善されず。

はてさて、どうしようか、
きのしたにタムを強めに叩いてもらうにしても、
それだけでは、限界があるしなぁ。

と考えていたときに、ぱっと、気がついて、
タムの音が小さいという考え方ではなくて、
他の太鼓(スネアやバスドラム)の音が、
大きいと考えればよいのでは、と思ったのです。

そして、スネアやバスドラムのミュートを強めて、
響き、音量を押さえてみると、
問題なく、タムの存在感が増してきたのでした。

この考え方は、ミックス作業にも多いに役立つはず。
たとえば、ギターの音が地味すぎるかな、と感じた時、
やみくもに、ギターの音ばかりトリートメントするのではなく、
実は、ドラムの音を派手に作りすぎていた、ということに気づくことで、
全体のバランスが気持ちよく揃ってくるのです。

*

euphoriaは結成当初から、ほとんどの制作過程を、
メンバー3人の手で行ってきています。
そのつど、さまざまな困難に出会うことはありますが、
今回のような、「問題点と思っていたその外側に、改善点がある」、
というような気づきは、
3人で、あれこれ知恵を振り絞ってすすめる作業を通して、
見えてきたものだと思います。

もしかしたら、僕たち以上に、専門的知識の豊富な方に、
力を借りていたら、これまでの制作にかけてきた、
膨大な時間は、大幅に削減されていたかもしれません。
でも、あーでもない、こーでもない、と試行錯誤を重ねるなかで、
自分たちのものにすることができた感覚は、
なにものにも代えがたい、たいへん貴重なものだと思うのです。

*

ちなみに、この、
「問題点と思っていたその外側に、改善点がある」、という意識は、
日常のなかでも、さまざま活かすことができるのでは?

自分自身の気に入らない部分や、苦手な部分。
そういったものがあると、ついつい、
そのポイントばかりに気持ちが向いてしまい、
どんどんと深みにはまっていく。
そんなとき、その対象から少しばかり離れてみると、
そのポイントには、それほど問題はなくて、
回りに存在しているものをほんの少し修正してみるだけで、
がらっと、見え方が変わってくることも、結構あるものです。

その他にも、たとえば、
他人の、こんなところが嫌なんだよな、
と思っているようなとき、ちょっと自分を変えてみるだけで、
実際のところ、なんの問題もなかったり。

*

そんなこんなで、来週のeuphoriaレコーディング、
また新たな学びをたのしみに、充実した時間にできたらと思っています。
毎回恒例の72時間スタジオ借り切りプランなので、
体調管理もしっかりして、臨もうと思います。

きのしたよーすけ、寝坊には、お気をつけて。

一日分、若返る

同じ一日の過ごし方でも、
なにを進めるかの目的や、
なにを楽しもうかということが、
明確になっているかどうかで、
あっという間しか生きていない人と、
長い時間を生きてしまう人とがいます。

そのおかげで、
同じ年齢であっても、
若々しい人と老け込んだ人がいるのかもしれません。

早朝から8時間通しで、
euphoriaの新しい曲制作を、三人揃ってスタジオにて。
途中、お昼ご飯を食べた20分ちょっとを除いて、
ひたすら、それぞれの奏でる音に向かい合い、
だんだんと形になってきている
新しい曲の世界にどっぷりとのめりこんでいく。
そして、かなり手応えのある、これはよい!
と思えるその曲が仕上がりました。
ふと気づけば、あっという間の8時間。
急いで、スタジオの片付けを済ませる。

自宅に向かう、帰り道、あっという間に過ぎた今日一日を思い、
一日分、若返ったような気がしました。

家に着いて、新聞を眺める。
まだまだ若いのに、というような記事を読みながら、
亡くなったマイケル・ジャクソンのことを思う。

50という年齢のなかで、彼は、どれほどの時間を過ごしたのだろう。


より確かなつながりを

点と展 vol.1、足を運んでくれたみなさん、
出演してくれたみなさん、どうもありがとうございました。

今までに感じることの出来ないでいたものとの
新しい出会いや、気づきを大切にしたいという思いから、
"点と展"というイベントを開催していこう、という運びになりました。

点のままでいることと、
回りの人やものと新たに出会うこと、
それは、相反することのように感じるかもしれません。
でも、点であるということは、
どういうことなのだろうと考えながら、
身の回りのものや、出来事に接することができたら、
そこにはきっと、より確かなつながりが、
生まれてくるのではないかなぁ、と思っています。

vol.1で感じたこと、学んだことを踏まえながら、
肩肘張らずに、のびのびとしたイベントにしていけたらと思っています。

次回、点と展 vol.2は、10月頃に開催予定です。
よろしければ、どうぞおたのしみにしていてくださいね。

群がることなく、点のままで

大多数の人たちのなかに身を委ねること、
大多数の意見をそのままのかたちで受けること。
そうすることは、その瞬間、瞬間では、
快適と感じるかもしれない。

確かに、疲れ果ててしまっているときや、
なんにもやる気がおこらないときなどでは、
そうせざるを得ないこともあると思います。

でも、こういったことに、
あまりに無神経であり続けると、
そのうちに、もう、取り返しのつかないような、
大きなリスクを背負うことになるのでは。

「素朴であったり孤独なものそれ自身の中には、
 人の美しい情念を呼びおこしてくれるしあわせがある。」

詩人の西脇順三郎のことばがしなやかに響いてきます。

*

euphoria主催のイベント、"点と展 vol.1"に向けた準備の日々。

群がることなく、点のままで、展開していく。
その過程のなかでの、価値ある出会いや発見を
大切にできたらと思っています。

この思いは、共演するバンドのみなさんとの関係もそうですし、
"点と展"というイベントに足を運んでくださる方々とも
共有していくことができたら、ほんとうにうれしいです。

お時間があれば、6日(土)、ぜひぜひ。

"点と展 vol.1"の詳細

euphoriaのレコーディング vol.1

○ 1日目

朝9:00に集合。
今回のレコーディングも前作同様、
普段使い慣れたリハスタを3日間借り切って行うことに。
前回のレコーディングから学んだことを踏まえ、
必要以上の響きをカットするために、
部屋のいたるところに、毛布を貼付ける。天井にも。
なかなか大変な作業。文化祭の下準備という雰囲気。

落ち着いた響きが調整できてから、
ドラムの位置決め、チューニング。
今回録音する曲は、euphoriaの楽曲のなかでは、
最もアップテンポの曲で、タイトなノリが必要となるものなので、
ドラムは、かっちりとミュートをする方向で、チューニング。
少し録音しては、聴きかえすことを繰り返す。
そしてその音を参考に、自分の耳をいろんなところに持っていき、
マイキングを決定していく。

3人それぞれのモニターバランスを調整して、
夕方頃から、録音開始。
いざ本番となると、やはり、それぞれ緊張する。
それでも、だんだんと、感覚をつかんできて、
なかなかよいテイクなのでは、というものが録れたところで、
一日目終了。25時頃。

夕食は、中華屋さんの、豚キムチ丼とスープ。


○ 2日目

ある一名が寝坊。
レコーディング当日の遅刻によるダメージは大きい。
なかなかテンションが上がらず。
まぁ、これもよい試練だと思って、どっしりと、作業を続ける。
夕暮れ頃、一度、長めの休憩。個人練習したり、散歩に出かけたり。

近くのお寺を歩き、公園のベンチで、コーヒーを飲みながら、
本を読んだり、ひとやすみ。
ちょっと冷えてきたので、スタジオに戻ると、
ある一名が、汗をまき散らしながら、ドラムを叩きまくっている。

休憩後から、やっとeuphoriaの本調子。
びしっと合う瞬間が増えてきて、そのテイクを聴き返しながら、
さらに、テンションが上がっていく。
これがベストでしょう、というテイクを録り終えたのが26時頃。
細かな合わせどころが満載な、難易度高めの曲を録り終えて、
だいぶ、ほっとしながら、一旦帰宅。

夕食は、昨日とは違う中華屋さんで、水餃子とチャーハンとサラダ。


○ 3日目

曲の部分ごとに録音して、
その素材を、macで構築していくという試みの、
初めてのアプローチとなる楽曲の録音。
演奏はそこまで複雑ではないパターンですが、
その分、各自の出音に、細心の注意を払いながらの録音。

この曲、次のアルバムの中でも、
よいアクセントになるのでは、と思っています。

その後は、ドラムのパーツ音を録音。
キック、スネア、ハット、などなど。
その素材をサンプラーで鳴らして、あらたな楽曲作りを試みる予定。

2日目後半の集中力のおかげで、
最終日は、ゆったりと時間を使うことができました。
そして、片付け。

昼食は、パスタ屋さんの、たらこスパゲッティとサラダとコーヒー。


*


ここからのミックスダウンの作業や、
二回目の録音に向けた曲作りなど、
まだまだ、先は長いですが、
どっしりとていねいに、取り組んでいきます。

アルバムの完成、どうぞおたのしみにされていてくださいね。


ひっぱられる。良い方にも悪い方にも。

昨夜から今朝6:30まで、euphoriaのプリプロレコーディング。
来週のレコーディングとほぼ同じ環境で、新曲をひたすら練習。

普段のリハーサルでは、ギターもベースもアンプから音を出しますが、
レコーディングの時は、ドラムの音との分離をよくするため、
アンプからは音を出さずに、
それぞれの音をヘッドホンでモニターします。

いつもとは、まるで違う環境での演奏は、
毎回、だいぶ、戸惑いますが、
今回は、戸惑うだろうな、
と想像した上での戸惑いだったので、
演奏しやすい感覚を掴むのが早かったです。


バンドとは、おもしろいもので、
誰か一人の演奏力が向上すると、
それにひっぱられて、バンド全体の演奏力が増す。
逆に、誰か一人が中途半端な演奏をしていると、
それにひっぱられて、バンド全体の演奏力が落ちる。

ここ最近は、新曲の持っている可能性を、
最大限に引き出せるようにと、コツコツと練習を重ねています。
3人それぞれの努力が3人それぞれに作用している感じです。

昨年と同じく、リハスタでの手作り感あるレコーディング手法で、
今回、どれほどの成長を音にできるか、たのしみです。

京都でのライブ

京都nanoの5周年記念のイベントへ出演させていただきました。

nanoというライブハウスのことを知ったのは、
3〜4年くらい前のこと。

下北沢Queで、ゆーきゃんさんと共演したときの打ち上げにて、
関西で、おすすめのライブハウスは?というお話で、
nanoのことを紹介してもらいました。
小さめのライブハウスだけど、店長の意気込みが素晴らしく、
ツアーバンドにも親切、などなどのお話を聞いて、
ぜひ出演してみたいなぁ、と思っていました。

そして、それから1年くらいあとに、
百景とのツアーで、京都nanoでライブができることになりました。
予想していた通り、あたたかい雰囲気の空間があり、
店長モグラさんの、思いやりのある、どっしりとしたスタンスも、
とてもいいなぁ、と感じました。

それから1年後にも、すてきなイベントに呼んでいただき、
そして、今回は、nanoの5周年記念というイベントで、
演奏することができたこと、大変、光栄に思っています。

nanoでの演奏は、不思議といつも、
のびのびと音を奏でることができます。
今回も、そのことを身にしみて感じました。
まさかのアンコールには、だいぶ、びっくりしましたが、
euphoriaにとって、とても充実したライブになりました。

あらためて、5周年、おめでとうございます。
nanoでまた、さらによいライブができるように、
euphoriaの活動、コツコツと積み重ねていきたいと思っています。

そして、今回のイベントを企画してくれた、
京都のLOW-PASSのみなさん、どうもありがとうございました。
4/25(土)の東京での共演が、とても楽しみです。


よい試合になるといいな

WBC決勝がとてもたのしみなのですが、
あいにく、今から、早朝スタジオに行ってきます。。
よりによってこんなタイミングに。
euphoriaは非国民なのか。

よい試合になるといいなぁ。
あわよくば、イチローのヒットでの
勝利なんてことになったら、最高です。

2%増しの微笑み

大学のとき、教養科目で社会心理学を受講したのですが、
そのなかで出てきた、ウイリアム・ジェームズという心理学者の、
「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいのだ」という言葉。

それを実証する実験が紹介されました。
同内容のマンガを普通の表情で読んだ複数の人と
割り箸を口にくわえたまま、つまり、
強引に笑顔を作らせて、読んだ複数の人とで、
マンガの内容をどの程度面白く感じたかを比べるというもので、
結果は、割り箸をくわえていた人の方が、
より多く、面白く感じていた、という実験結果。

この他にも、「幸せだから歌うのではなく、歌うから幸せになる」、
という言葉もありました。





一週間ほど過ごした、北海道の、のどかな田舎町での時間。
普段の生活では、持つことのできないでいた、
ゆったりとした大きな視点をイメージすることができて、
自分がするべきこと、大切にしていきたいことなどが、
自然とふつふつと浮かび上がってきました。

山や海などの自然に囲まれた環境や、
すれ違う人たちの豊かな表情などがあたえてくれた、
影響が大きいと思うのですが、
それだと、東京での日常に戻ったら、どうなるのかな、と。

そういえば、この田舎町で過ごしている間は、
いつもの自分の表情より、常に、微笑み具合が2割増しくらいだったなぁ、
と感じて、そんなとき、ウイリアム・ジェームズの言葉を思い出したのです。

ということで、東京へ向かう飛行機の中から、
意識的に、ほんの少しの微笑みを大切にしてみた。
本を読みっぱなしでも、飛行機酔いすることなく、
お、なかなかいいかも、と感じているうちに、羽田に到着。

しかし、ここからが大変。
田舎町からのギャップもあり、駅構内の人の多さに戸惑う。
そして、ほとんどの人が、なにかに急いでいる。
眉間に皺をよせた、険しい表情があちらこちらに立ち並ぶ。

ここで、微笑み具合が2割増しなんてとぼけたことを考えていたら、
変な人だと思われるだそうし、迷惑になるなぁ、と感じたのですが、
それでは、なにも変わらない、と思い、
20%ではなくて、ほんの2%増しくらいの、微笑みを意識することに。
きっとこの2%が自分にも周りに対しても、大切なんだ、と言い聞かせながら。





そして家に到着してすぐ、夜から翌朝までのeuphoriaのスタジオリハへ。
旅行の疲れで、ちょっと体が重かったけれど、
一週間ぶりに3人で音を出すと、その気持ちよさで、すぐに元気になる。

新しいアルバム制作に向けた新曲作りの真っ最中。
曲作りの会話で、

「ドラムから入って、次はギターかな、ベースかな?」と僕が言うと、
ドラムスきのした先生が、自信と確信にみちた堂々とした口調で、

「ギース!」

「わわっ、どっちだよ(笑)!」

スタジオが大笑いで包まれる。

結局は、2%の微笑みがどうのこうの、
なんてことではなくて、
ほんとうに大切なことは、
ドラムスきのした先生のような存在なのかも、と思ったのでした。


そんなこんなで、東京での生活がはじまりました。

音楽に身を委ねるような

今週日曜の代々木でのeuphoriaライブに向けて個人練。

ひとりで練習するときは、メトロノームを使い、
細かな部分を意識して、きちっとした練習。

スタジオでの3人での練習のときも、以前までは、
個人練のときと同じように、細かな部分を意識して、演奏していたけれど、
最近は、細かな部分よりももっと大きな流れだったり、
バンド全体の音の響きを見渡すような意識で、練習をこころがけています。

そんな意識がうまく持続できると、
バンドに身を委ねるような、音楽に身を委ねるような、
そんな心地よさに包まれる瞬間が訪れます。

その瞬間を味わえる余裕を持てるように、
コツコツと個人練を積み重ねている今日この頃。

euphoria、今年1本目となる、
2/1(日曜)の代々木ザーザスーでのライブ。
音楽に身を委ねるような、そんな感覚を大切にできたらと思います。

東京でのライブは4月までぽっかりあいてしまう予定なので、
お時間あれば、この機会にぜひ足を運んでいただけたらうれしいです。

*

ライブ詳細、チケットのご予約はgiginfoページをご覧ください。

とうとうその日が

いつかの日か、野外ステージで演奏できるときを
たのしみにしていたのですが、
とうとうその日がやってきます。

10/4 (土)の河口湖ステラシアター。
the silence was warm festival 2008への出演です。
http://www.thesilencewaswarm.com/

初めての野外ステージ、
細かな心配は、とりあえず置いておいて、
今回のステージを、思う存分、満喫したいと思っています。

euphoriaはトリをつとめさせていただくことになっています。

出演者も豪華で、ライブを観るのもたのしみです。

よろしければ、ぜひ〜。

自分をひらく

"silence in everywhere"のツアーを無事、終えることができて、
ほっとひと息ついているところです。

ツアーを一緒に回ってくれた、京都のLlamaのみなさん、
各地で共演してくれたバンドのみなさん、
そして、会場に足を運んでくれた方々、
どうもありがとうございました。

euphoriaにとって、
とても実りのある時間を過ごすことができました。

*

ツアー中というのは、
いつもの日常とは異なり、
さまざまな感覚に敏感になります。
なので、ほんの小さなことであっても、
それに対して、大きな不安や大きな喜びを感じたり、
ということが多々あります。

そんななかで気づかされたことなのですが、
今までには、自信を持っていたような部分がことごとく崩れたり、
逆に、弱みと思える部分に意外にも力を感じたり、
ということがありました。

今までには、
「euphoriaらしさ」だったり、
「自分らしさ」という意識を持つことが、
大切なことで、それを追い求めなくてはと、
思っていたことがあったのですが、
でも、そう意識しすぎることで、
どんどんと閉じていってしまうという、
そんなよろしくない可能性もあるのではないかな?

そもそも「〜らしさ」というのは、
本人が定義できるものではなくて、
回りにいる人が感じて、
初めて、存在するものだと思います。

自信のある部分がことごとく崩れたり、
弱みと思える部分に意外にも力を感じたり、
ということからも分かるように、
回りにいる人たちが感じていることは、
ほんとうに多種多様です。
だからきっと、自分の思い描く「〜らしさ」というものは、
実際には、不確かで脆いものなのではないかなぁ。

「〜らしさ」をむやみやたらに、追い求めるのではなくて、
もっともっと「自分をひらく」ということを
大切にしていきたいと思っている、今日この頃です。

euphoria、初めての札幌

ツアー最終日となるライブは、
euphoria、初めての札幌。

ツアーの締めくくりを、
ぼくの大好きな北海道で迎えられることを、
たいへんうれしく思っています。

あの曲もこの曲も、北海道で、
よく響くのではないかなぁと、
そんなことをイメージしながら、
練習を繰り返しています。

北海道の感触を味わいながら、
きっと、よい演奏をできたらと思っています。

静けさはどこにでも

9/18の、"silence in everywhere tour"東京公演に向けて、
ほどよい緊張感と、
きっとよいライブにする、
という意気込みと共に、
毎日の時間を過ごしています。

東京でのeuphoria企画は、ちょうど、1年ぶり。
この1年で考えていたことを
さまざま思い返しながら、
日に日に、気持ちが高まってきています。

高まるばかりに、ついつい、
視野が狭くなってしまったり、
期待以上に不安な思いの割合が
増してくるときも、しばしばあるのですが、
そんなときにこそ、
「静けさはどこにでも」
ということばに意識を向けることで、
自分が、大切にしたいことを思い出し、
18日の渋谷ネストのステージに備えています。

野外フェスも良いけれど

野外フェスで盛り上がる季節ですが、
今年は時間がなくて行けないな、とか、
今年の夏は暑すぎるからな、とか、
思っている人は、ぜひ、
8/3(日)、代々木のザーザズーへ、
足を運んでいただけたらうれしいです。

この日は、アルバム"silence in everywhere"リリース後、
初めてとなるライブ、大切にしたいと思っています。
すっと夏の夜空にまで広がるような、そんな演奏を意識しながら。

演奏時間もたっぷりあります。

そして、euphoriaのサイトにて、
チケットを予約して下さった方には、
アルバムリリース記念のささやかなプレゼントとして、
"silence in everywhere"特製ポストカードを差しあげます。
この日限りの限定品なのです。

ご都合よろしければ、ぜひぜひ。

真っ白な模様に光をあてるように

真っ白な背景に浮かぶ真っ白な模様を
思い描くだけじゃ、
少し見つけづらいかもしれない。
だから、その真っ白な模様に
ちょっと光をあててみようか、
見る角度を変えてみようか、
ほんの少し触れてみようか。

*

真っ白な背景に浮かぶ真っ白な模様(white pattern)に
気づくために大切なことは、「想像力」を持つということ。

では、その「想像力」を持つために
必要なことはなんだろう、と考えました。
もちろん、それは人それぞれの答えかたがあると思うけど、
僕にとって「想像力」を持てるときはいつも、
こころのなかに「静けさ」を感じられているな、と思うのです。

たとえば、人に対して、憎しみや嫌悪感を抱いてしまっているとき、
そういった感情は、ものすごいパワーを持っているものだから、
放っておくと、そのままどんどんと膨れ上がっていきます。
でも、こころの奥底に「静けさ」を感じられるときには、
ほんとうのことを見つめる視線が生まれてきます。
憎しみを抱いてしまったのは、
その人のほんの一部分しか見ていなかったから。
身の回りにあるものは、すべて多面的な存在で、
ましてや、人の存在なんて、多面的の極みのようなもの。
そういったことに気づく「想像力」が生まれることで、
ちっぽけな自分の感情に振り回されることなく、
もっと大きなものの存在を感じることができるのです。

ここでは、分かりやすい、身近なことを書いてみましたが、
もっと言葉にしにくいような、
自分自身のなかでも具体的なことが思い浮かばないけれど、
なんだか調子悪いな、いらいらしてしまうな、というようなとき。
そこからするりと抜け出すことが出来るときというのは、
やはり、そのとき、こころのどこかで「静けさ」に、
気づくことができていたのだと思うのです。

"white pattern"という作品が、
真っ白な背景に浮かぶ真っ白な模様に
気づくことの大切さをテーマに作られたものとすると、
"silence in everywhere"という作品は、
その真っ白な模様に気づくために大切なことを
テーマに作ったアルバムだと思っています。

*

真っ白な背景に浮かぶ真っ白な模様に、

ちょっと光をあててみようかな。

"silence in everywhere"を聴きながら。

手元から旅立って

明日23日、euphoriaの3枚目のアルバム、
"silence in everywhere"が発売になります。

曲作りから、レコーディング、ミックス作業まで、
半年以上のその間、ほぼ毎日、
作品と向き合いながらの日々を過ごしてきたので、
この作品が、自分たちの手元から旅立って、
CDショップに並ぶことを思うと、感慨深い気持ちになります。

今のeuphoriaを存分に収めることのできた、
3人にとって、とても大切な作品に仕上がりました。

少しでも多くの方のこころに届いたら、とてもうれしいです。

リリースに向けて

PVのミーティングや撮影、
アルバム特設サイトで発表する
メイキングムービーの制作や
コメント文を考えたりしながら、
euphoria、3枚目のアルバム、
"silence in everywhere"のリリースに向けて、
着々と準備を進めています。

さまざまな表現を通して、
この作品を少しでも多くの方のこころに
届けることができたらと思っています。

特設サイトオープンまであと少し、
どうぞお楽しみにしていてくださいね。

*

それから、今週末、21日(土)の新宿nine spicesでのライブ、
このライブを終えると、次回ライブは、
ひと月以上先になってしまうので、
お時間あれば、ぜひ、足を運んでいただけたらうれしいです。
新しいアルバムからの曲も演奏予定です〜。

耳をすます

名古屋、大阪、京都、東京でのライブを終えて、
ほっとひと息ついています。
ライブを観に来てくださったみなさん、とうもありがとう。

名古屋に出発する前日に、体調を崩してしまい、
常に37度ちょっとの微熱のまま、
東京でのライブまでの一週間を過ごしました。
そんななかでの4本のライブ、
こころがけたことは、
「いかに、どれだけ耳をすませられるか」ということでした。

しょうたが出す音、きのしたが出す音に耳をすます、
自分の鳴らす音に、耳をすます。
会場全体に耳をすます。
ごくごくあたりまえのことのようですが、
あえて、そのことを強く意識することで、
体調の悪いなかでの演奏ではあったのですが、
ひつひとつのライブを大切にすることができたと思います。

この、「耳をすます」ということは、
ここ最近の、自分のなかでの大切なキーワードだったりします。
この感覚を追求していくなかで、
euphoriaの新しいアルバム、"silence in everywhere"
の存在を確かなものにしていけたらと思っています。

渾身の仕上がり

長い間制作していたeuphoriaの新しいアルバムがとうとう完成。

今回の制作では、表現したい音の世界観がより明確で、
なおかつ、その表現が今の自分たちにとって、難易度の高いものだったので、
目の前に立ちはだかる大きな壁に、時には怯えながらも、
コツコツと、制作作業を積み重ねてきました。

精神的にだいぶ追いつめられた状況もたくさん味わいつつ、
自分の脆さと結構タフさもあるんだな、という2つを存分に感じたここ数ヶ月。
その時々に、感じてきたさまざまなことは、アルバムの紹介と共に、
だんだんと言葉にしていけたらと思っています。

アルバムができた翌日は、もう、頭が空っぽになって、
まるまる一日寝込んでしまって、ぐったりして、
これは、燃え尽き症候群か、なんて思ってしまいましたが、
そこから目覚め、するりと抜け出して、また新しい毎日のスタートです。

アルバム、渾身の仕上がりです。
制作過程や、作品詳細は、随時更新していきますので、
よろしければ、どうぞお楽しみにされていてくださいね。

早く、みなさんにお届けしたい気持ちでいっぱいです。

*

p.s.
来週末からの名古屋、大阪、京都、東京のツアーでは、
いち早く、新しいアルバムからの曲たちをお披露目しますので、
お近くの方は、ぜひ、足を運んでいただけたらうれしいです。

新入生の気持ち

法政大学の新入生歓迎祭でのライブ。

大学構内では、入学したての大勢の新入生たちと、
その新入生をひとりでも多く、自分のサークルに入ってもらおうと、
威勢よくふるまう先輩たちで、大賑わい。

きらきらと希望に満ちたような表情の子もいれば、
心細く不安そうにしている子も。
なんだか懐かしい光景。
僕は、一度、大学を変えているので、
これに似た光景を2度味わっているのです。

希望だったり不安だったり、
いろんな気持ちの人たちが入り混じって、
賑やかなこのときは、もの凄いエネルギーで溢れかっている。
でも、このときは、次第に薄れていって、
梅雨になるころからかな、
人の数がだんだんとまばらになって、寂しくなっていく感じ、
それでも、この貴重な大学の日々を、と思って、毎日を充実させてみたり。

いろんなことが瞬時に頭に浮かび上がってきて、
新入生たちのことをうらやましく思っていると、
3人で歩いていたeuphoriaに、なんと、びっくり、
「新入生ですよね、◯◯サークルなのですが…、」
と声がかかる。あはは。僕たちは、まだまだいけるようです。

ライブ会場は、吹き抜けになっているスペースに作られた、
特設ステージで、残響音がたっぷりで、
本番では、その響きを味合いながらの演奏が心地よかったです。
フレッシュな新入生の方たちを前に、
途中、やや意気込みすぎた感もありましたが、
全体的に、印象に残るステージでした。

今回、貴重なステージに出演させてくれた、
法政大学のスタッフのみなさん、
とても親切な対応をどうもありがとうございました。

はじまる前から、そんな予感

吉祥寺warpでのライブ。

リハを終えて、小雨が降るなか、横尾という、
お気に入りのカフェまで歩く。
その途中、街灯に照らされた、夜桜がきれいで、
ちょっとのあいだ、立ち止まる。
このところ、ライブ準備やアルバム制作で時間がなく、
お花見できないことを悔やんでいたけれど、
この一瞬の桜で、なんだか十分に満たされた気持ちに。

横尾は、やはり、いつ来ても、落ち着いた気分になります。
自分のなかにあるさまざまな事柄に、
YESと応えたくなる感じ。

一見、素朴に見える、インテリア、
実は、とても手が込んで作られているんだろうな。
木の質感をそのまま大切にした机だったり、
天井からつるされた裸の電球だったり、
並べられた本の置き方だったり、
細かなもの、ひとつひとつがここちよい。

こんな部屋に住みたいな、こんなスタジオをつくりたいな、と、
わくわくした思いをひろげてみたり。

ゴルゴンゾーラチーズの焼き豆餅とマンデリンブレンド。
なんとも美味。
きっと今日のライブはだいじょうぶ。

落ち着いてよいライブができたな、と思える日は、
はじまる前から、そんな予感を感じていることが多いです。

打ち上げの席では、共演したarのみなさんとのお話で盛り上がる。
音楽への向き合い方など、共鳴することが多く、
音楽を軸にいろんな話題にひろがって、気づいたら、朝の5時。

自然だったり芸術だったり、そういったもののなかに、
社会が存在しているはずが、
すべてを社会に詰め込もうとしている状況。

いろんな角度から考えてみたいテーマです。


桜ひろがるこの季節に

3/30 (日)の、euphoria、久しぶりのライブに向けて、
スタジオリハを繰り返しています。

今回のライブは、1年ぶり以上ともなる、
新曲のお披露目ライブでもあるので、
大きな意気込みで準備を進めています。

昨年の秋頃から始まった新曲の制作。
3人、狭いスタジオに連日集まり、
コツコツと作り続けてきた曲たちは、
冷え込みきびしい冬の季節を乗り越えて、
満開の桜がひろがるこの季節に、
みなさんにお披露目できること、
とてもうれしく、そして、たのしみです。

東京の桜は、今週末、ちょうど見頃かも。
日曜日のライブは、吉祥寺のwarpです。
日中は、井の頭公園で、お花見を満喫して、
夜はライブに、というものよいかもですね。

きっとよいライブにします。
みなさんにお会いできるときをたのしみにしています。


彼は、きらきらとした表情で

"december"という新曲のミックス作業に苦戦する。
主旋律を奏でるギターを前面に持ってくると、
ドラムが寂しくなって、だからといって、ドラムの輪郭を強調すると、
今度は、ギターが、ぼやけてくる。
そして、ベースの位置をどこまで低くもっていくか、
などなど、さまざまな方向を行き来して、迷い込んでしまいました。

*

そんなタイミングで、玄関のベルが鳴って、
誰かな、と思って、階段を降りると、
1年ぶりに会う高校の同級生。
通っていた高校は、そのまま大学につながっていて、
僕は他の大学に行ったのですが、
彼はそのまま進学して、卒業。
それから今度は、大学の教育学部に入るために、
まるまる2年間、猛勉強していて、
先日、めでたく、京都の大学に合格したとのこと。
これからはじまる、新入生としての大学4年間を
彼はきらきらとした表情で心待ちにしている。

「教師という道に限らず、さまざまなことを経験していきたいんだよね」
という力強いことば、かっこいいなぁ。

「森川は、最近はどうしてるの?音楽してるんだよね。」

「うん、どこまで行けるかなんてわからないけど、
 今の時期にどれだけ充実させられるかが重要だと思ってるんだ。」

そして、「お互いがんばろうね」、と笑顔で声をかける。
5月にはeuphoriaのライブが京都であるので、
そのとき、会おうね、といって、「じゃ、またね!」

*

とても前向きな気分で、階段をあがり、部屋に戻る。
そして、スピーカーの前での作業を再開。

春を感じる瞬間

スタジオの床にて、明け方4:30から6:00までの仮眠。
部屋の音響特性を調整するために持ち込んだ毛布が、
こんなところで役に立つとは思ってもいませんでした。

72時間リハスタを借り切ってのレコーディング、
いつもよりはゆとりがあるかな、と思っていたけれど、
音作りに多くの時間を費やしたため、
なかなかハードなスケジュールとなり、
予定していた録音を終えた4日目の朝には、
頭はほぼ思考停止の状態。
そのまま、レンタルした機材を新大久保まで届けに行ったのですが、
そこに向かう途中、カーナビが狂っていたのか、
はたまた、僕がおかしかったのか、
同じカーブを3回もぐるぐる回っていて、
今、その状況を思い出すと、笑いがとまりません。

うとうとしてしまってはいけないと思い、
車の窓を開けて、風にあたりながらの帰り道。
そういえば、もう3月になったんだ。
ipodをつなぐのも億劫だったので、J-WAVEを聴いていると、
「あなたが春を感じる瞬間」という特集をやっている。
僕は車の窓からの穏やかな日差しと、
ほんのりあたたかい風を感じながら、
予想外に心地のよいドライブを楽しみました。


響きの豊かさ、思い描く音

明日からのeuphoriaレコーディングに向けての準備をしていました。

今回のレコーディングは、euphoriaが常日頃、使っている、
リハスタの一室を72時間借り切って、行います。
レコーディング専用スタジオの多くは、様々な楽曲の録音に対応するため、
音が響きすぎないデッドな作りのところが多いのですが、
euphoriaが普段使っているリハスタは、響きが豊かで、
その響きかたが、euphoriaの音、特に今回の作品の雰囲気にぴったりなのです。
通常のレコーデイング専用の部屋に比べ、
機材回りなどでの、いろいろな苦労を覚悟のうえで、
思い描く音を作り出すために、3人の力を合わせたいと思っています。

自宅のG5(大きなパソコン)や、モニタースピーカー、
十数本のマイクや、数多くの機材を搬入する、
そして、ゼロからセットアップいていく、
それだけでも、だいぶ労力を使いますが、
それに加えて、最も重要な演奏もあるわけで、
明日からの丸三日間、冷静さと集中力を大切に、
ひとつひとつの音と向き合いたいと思っています。

今からは、そのスタジオにて、最終リハに行ってきます〜。

6月に ” December ”

もうすぐ卒業のシーズンがやってくるので、
それをテーマにした歌詞やタイトルの音楽が、
数多くリリースされることと思います。
別れだったり、新しい出発だったり、
そういった感傷的になりやすいときには、
音楽もいつも以上に印象深く響くのでしょう。
そんなタイミングを狙って、レコード会社もピンポイントで、
その季節にあった作品を発売して、
売り上げもしっかりと伸びるようです。

卒業の他にも、クリスマスだったり、
さくらだったり、夏のビーチだったり、
いろいろなタイミングがありますね。

こういったリリースというのは、
リスナーにとってみれば、
ごく自然なタイミングであると思いますが、
音楽をつくる側としては、
曲をつくって、CDとしてお店に並ぶまでには、
レコーディング、マスタリング、プロモーションといった流れを踏まえると、
どう頑張っても、3〜4ヶ月、多くは半年くらいの時間を要することになります。
ですので、これから数ヶ月後にやってくるタイミングを見越して、
新しく曲をつくるという、なんとも器用なことをしている状況なのですね。

*

はてさて、たとえば、仮にですが、
こうしたことを僕がやってみようとしても、
それは、なかなかできそうにありません。
今日は空が澄みわたっているなぁとか、ぽかぽか暖かいなぁ、というような、
そのとき身の回りに起きている環境と自分のこころとが共鳴したときに、
音楽が、ふっと湧いてくることが僕は多いので、
たとえば、卒業のシーズンにこころが揺れ動いて、生まれた曲も、
卒業のタイミングには間に合わないのです。
(だいぶ待って、ちょうど1年後にリリースという方法はありますが・笑)

euphoriaは今、新しい作品を制作していて、
そのなかに収録予定の、"December"という曲があります。
この曲は、タイトルのとおり、
こないだの12月に、生まれた曲です。
12月に感じること、それは、
その1年のことを思い返したり、新しい年のことを思い描いたり、
師走特有の慌ただしさだったり、クリスマスの街灯りだったり、などなど。
そんな独特の雰囲気を味わうことが、僕は好きなのですが、
そうしたなかで、とても大切なギターのメロディーが浮かんできたのです。
3人でのバンドアレンジもばっちりと決まり、
euphoriaにとって、とても重要な1曲として仕上がりました。

で、この曲を収録した作品のリリースは、6月頃を予定しています。
"December"を6月に、という見事、正反対のタイミング(笑)。
梅雨のじめじめした季節に、12月のことを思い浮かべる、
それもまた良いのでは?と、
調子良く、自分のなかできれいにまとめてみたり。


なんだか、長々とした文章になってしまいましたが、書きたかったことは、
"December"という新曲をお楽しみにしていてくださいね、
ということだったのでした。


苦手意識はあるけれど

euphoriaのプリプロレコーディングを明日に控え、
機材まわりの準備をしていました。

録音のときにとても重要なマイクプリアンプの、
真空管を新しいものに交換してみたり。

tube.jpg

工作とか、電子機器の組み立てとか、
あまり得意ではない、
というか苦手意識のほうが強い僕なのですが、
それ以上に、よい音を録りたいという追求心が勝って、
こういった細かな作業もするようになってきました。

苦労しながらも、自分なりに手を加えてみて、
求めている音に近づいたときのよろこびは、
とても大きなものだったりします。

ミドルレンジの伸びが心地よくなったマイクプリアンプ。
明日の録音では、スネアのマイクに通してみようかな。


雨の音の向こうで

2008年1本目のeuphoriaライブの日は、
今年に入って初めての雨降りの日。

元旦から気持ちのよい天候が続いていたのに、
よりによって、こんな日に降り始めなくても。

でも、こういった
あいにくの天候のなかでも、
観に来て下さる方がいると思うと、
今日のライブは
ますますよいライブにしたいな、
と、そんな気持ちで、
これから家を出発します。


雨の音の向こうで、チェロの音が響く〜♪

oneday / euphoria

今年1本目のライブに備えて

2日続けての、朝からスタジオ。
今日は2008年1本目となる
1/12(土)、代々木zher the zooでのライブに向けてのリハ。
課題にしている部分は、
録音しては、その場ですぐに聴いてみて確認を繰り返し。
この練習は非常に効果的なのです。

このライブを終えると、本格的にレコーディング準備に入るため、
次のライブまでだいぶ間隔が開いてしまうということもあり、
意気込み十分な構えでライブに備えている今日この頃です。

当たり前のことのクオリティ

2008年、euphoriaの初音合わせは、
スタジオ12時間パック。
2月下旬に録音予定の新曲作り。
長時間のスタジオでしたが、
入る前から時間の使い方を
入念にミーティングしておいたので、
内容の濃い12時間を過ごしました。

いい曲だなぁ、と思える曲が、
ひとつひとつ、しっかりと揃ってきました。
今日のスタジオで、新しい作品の全体像が、
ぱっ、と姿を表した感じです。

このところ、euphoria3人で、何かをする時、
スタジオ練習だったり、ミーティングだったり、ライブだったり、
その毎回ごとに、しっかりと目的意識を持つことを大切にしています。
そんなこと当たり前のことじゃないか、と思うかもしれませんが、
その、当たり前のことのクオリティをいかに高めていけるか、
これは、結成7年目を迎えたeuphoriaにとって、とても大切なこと。

2008年のeuphoria、幸先のよいスタートです。

*

曲作りがひととおり良い感じで進んだあたり、
絶妙のタイミングで、
レーベルのスタッフの方がスタジオに
差し入れを持って遊びにきてくれました。
お正月ということで(?)、おいしくお寿司をいただく。
ありがとうございました。

で、夜に自宅に戻ると、家もお寿司で、苦笑い。
いくらおいしいものでも続けざまだとね、厳しいものですね。

夜明け前の光景

今年、最後のスタジオ練習を終えたのは、明け方の4:30。
多くの人がまだ眠っている時間、
家へと向かう車のなか、
外はまだ薄暗くて、車の数はまばら、新聞配達のバイクとすれ違う。
何度となく目にしてきた、そんないつもの光景を見ながら、
2007年度、過ごした日々が、ぐるぐると頭の中を回っていました。

今年最後のeuphoriaのライブが明日(30日)あります。
この1年を締めくくるライブ、大切にします。
そして、2008年度に向けて、意気込み十分な今のeuphoriaを、
存分に表現できたらと思っています。

お時間あれば、ぜひ、観にいらして下さい。

しなやかな軌跡

朝からeuphoriaの曲作りでスタジオへ。
次の作品に収録する曲がだんだんと形になってきています。

その後、そのまま近くのファミレスに移動して、
2008年度のeuphoriaの活動についてのミーティング。
曲作りの行程やレコーディングの日程といった具体的なことから、
どんな姿勢でなにを大切にしていこうかという、意識的な部分まで。
いつになく内容の濃いミーティング。
来年の今頃、またこうして、ミーティングをしている時のことを思い、
その時に、しっかりとしたステップアップができている状況を思い描きながら、
これからのeuphoriaがとても楽しみになってきています。

*

家に戻ると、もう夜になっていて、
スタジオやミーティングが充実していた分、
疲労感もどっと出てきていたのですが、
今晩は、双子座流星群が見える日だ、と思って、
夜中25時頃、芝生の丘になっている公園まで出かけました。

かなりの防寒体制で、
地面に敷くシートもちゃんと持っていったのですが、
12月の夜、それでも凍える程の寒さ、
おまけに、だんだんと雲の数が増えてきて、星の数もまばらに。
それで、ちょっと元気がなくなってきたのですが、
ぼんやりと夜の闇に浮かぶ雲の流れを見ていたら、
眠気がよい具合に働いたのでしょうか、
僕が横たわっている、芝生の丘が、
大きな船になって動いているような感覚に。
これぞまさに夢心地。

そんな時に、雲と雲の間で、ひとすじのまばゆい光に遭遇。
流れ星というと、満点の星空での出来事のように思っていましたが、
雲と雲の狭間に見えた、不思議な輝きを持つ流れ星。
そのしなやかな軌跡は、こころにしっとりと、
でも確かなものとして、刻まれました。

冬の澄んだ空気

去年の今頃も、11月が31日まであればいいのに、
なんて思っていたような、そんな気がするのですが、
今年もさまざまな制作に囲まれている、今日この頃です。

スウェーデンのバンド(もうすぐ公表できます)のリミックスが先日、完成。
初めてのリミックス作業、だいぶ苦労はしましたが、
今まで意識していなかったような感覚を鍛えられた感があって、
よい経験になりました。仕上がりも、よい感じです。
リミックスでよく耳にするような、4つ打ちビートに、
サビのフレーズ連発というような、
ちょっと安上がりな感じにはしたくないな、
ということぐらいしか、はじめはイメージがなかったのですが、
制作しているうちに、よいアイディアがたくさん生まれてきました。
歌はそのままで、コード進行をまるっきり変更してみる、
という流れをつかんだ時に、これはいけるかも、とテンションがあがりました。
来年始めくらいに、そのバンドのリミックス集という形で発表される予定なので、
機会があれば、ぜひ聴いてもらえたらうれしいです。
他に収録されるリミックスを担当しているアーティストも豪華なので、
ひとつの曲がどのように変化していくのか、楽しみです。

リミックス作業を終えて、今は、euphoriaのある一曲を制作しています。
もう数日後には、HPにて、ちょっとうれしいお知らせができると思うので、
ぜひ、お楽しみにしていてくださいね。

これが完成したら、次は、1/16発売のorganic stereo 1st full albumを
購入して下さった方に、プレゼントする予定のCDに収録する、
新しい曲を制作します。


いくつかの締め切りがほぼ同時に並んでいる状況は、
ちょっと恐ろしいものであるのですが、
冬の澄んだ空気が好きな僕は、
その心地よさに支えられながら、
よいペースで、作業が進んでいます。


カフェと真空管

12/9 (日) にeuphoriaは、ちょっといつもとちがった雰囲気のライブをします。
場所は、青山にあるFlaneur Cafe。
このカフェで催される、[ kimi × オオノコウジ エキシビション "PLAY ROOM" ]の、
オープニング記念パーティーへの出演です。

ライブハウスではない場所で演奏できたらいいなと、
以前から、ちょくちょく考えていたので、
今回のイベント、とても楽しみです。


そんなわけで先日、下見を兼ねて、Flaneur Cafeへ行ってきました。

趣のある階段を上って、落ち着いた空間の2階へ。
さりげなく置いてある家具や、間接照明など、そのひとつひとつが素敵です。
スペースはこじんまりとしていて、ここでの演奏は、
よい感じに、アットホームな雰囲気になりそう。
どんなセットリストにしようかなと、色々考えを巡らせています。
当然ながら、いつものライブセットとは大きく異なるものになりそうです。

ちなみに、PAをして下さるのは、小松音響さん。
真空管アンプの開発で有名な小松音響さんは、
この日も、PAアンプに真空管を用いたシステムを用いて下さるそうで、
カフェの雰囲気のあたたかさと真空管の音色のあたたかさ、
今から、わくわくしています。

そういえば、きのしたのマイドラムも、この日が初お披露目ですね。
グレッチの小振りなお洒落なセットです。


euphoriaとしては、10名様限定なのですが、
HPからチケットのご予約ができますので、
ご都合よろしければ、ぜひ〜。


*


kaidan.jpg

flaneur_01.jpg


にじみ出る部分

スウェーデンのとあるバンドのリミックス依頼をeuphoriaにいただいて、
先日、その楽曲のマルチデータ(すべての楽器が別々になっている)が届きました。
そのデータは、49トラックもあり、DAWにデータを並べるだけでもひと苦労。
ドラム、ベース、ギター、ボーカルの他に、チェロの音などもあるのですが、
そのどれもが、とてもよい音質で収録されていて、
わくわくしながら構想を練っている最中です。

euphoriaらしさ、自分らしさ、という部分は、
意識することなく自然とにじみ出てくるものだと思うので、
普段、あまり考えることもなく制作作業をしています。
今回のリミックス作業においても同じく、
音をじっくり聴き込んで、イメージを膨らませて、
自然とにじみ出てくる部分を大切にしたいと思っていますが、
自分以外の人が作曲したものを再構築するという作業を通して、
自分が、大切にしたい部分がより明確に見えてくるのでは、と思っています。

euphoriaは現在、2008年度リリース予定の作品の、曲作りに励んでいます。
今回のリミックス作業を通しての貴重な経験も、
その制作によい効果を与えられるのでは、と思っています。

充実したリハを重ねて

週末に、organic stereoとして、
福岡、大阪、名古屋とライブツアーをしてきました。

euphoriaとしてのライブ以外の経験が、
ほとんどない自分にとって、
バンド形式以外での演奏を通して、
改めて、ライブとはどういうものなのかを考える、
よい機会になりました。

明日は、長時間のスタジオリハ。
11/1(木)のnestでのライブに向けて、
充実したリハを重ねていきたいと思います。

この後のライブは、ちょっと先になりそうですので、
ご都合よろしければ、11/1のnest、
ぜひ、観に来ていただけたらうれしいです。

3人それぞれの音をひとつに

10/14、ライブを観に来てくれたみなさま、どうもありがとうございました。
ここ最近でのスタジオリハーサルでこころがけている、
今まで以上に3人それぞれの音をしっかりと聴く、という意識を保ちながら、
なかなか手応えのある演奏ができました。
また、sgt.、54-71、oaqkといった素晴らしいバンドとご一緒できたことも、
よい経験になりました。

10/17、新宿jamでのライブも、
引き続き、よいライブになるようにがんばります。
euphoriaの演奏は、4番目、21:35からを予定しています。
お時間ありましたら、ぜひ観にいらしてください〜。

これからのこと

日中は、まだ夏の暑さを引きずっているようですが、
夜になると、季節感を感じる心地よい風を感じることができる今日この頃。
僕は、これからの季節が好きなので、窓辺のソファに腰掛けて、
なにをするでもなく、風を感じながら、ただぼんやりと時を過ごす。
あまりに心地よいものだから、ついつい夜更かし。
ワンマンに向けた準備の日々では、朝も夜もないような生活だったので、
そのリズムを改善しなくては、と思っていながらも、ついうっかり。

ゆるやかに、調子が上向きになってきている、今日この頃。
9/8のワンマンを終えて、
頭の中では、次に向かっていかなくては、と考えていても、
こころの方では、それに追いつくことができずに、
時間だけが過ぎているような毎日だったのですが、
でも、やっと、こころが追いついてきた感じがしています。
9/8のワンマンが思い描くような形にならなかったことに対して、
一時期、今のeuphoriaには、なにか劇的な変化が必要で、
闇雲に必死に突き進んで行かなくては、という思いが、
僕の頭のなかでは、ぐるぐると回っていました。
でも、ゆっくりと物事を見て考えることができるようになった今、
本当に大事なことは、そういうことではなくて、
euphoria、そして自分に対して、素直にそして真摯に向き合うことだと思うのです。
僕たちが昔から変わらずに大切にしている部分とは、どのようなことなのか、
その為に改善していくべきことはどんなことだろう。

久しぶりに、たっぷりと時間のある中での、バンドミーティング。
9/8のワンマンを終えての、3人の感じ方はさまざまであるけれど、
これからどう音楽と向き合っていこうか、という一点において、
しっかりとつながり合いながら、内容の濃い話ができました。
10,11月の3本のライブ、そして、新しい作品の制作に向けて、
euphoriaとして、充実した時間を過ごしていきたいと思っています。