2011年05月09日 [ everyday ]
作家さんの目を見ながら
益子の陶器市に行ってきました。
震災で窯元などが大きな被害を受けて、
開催が危ぶまれていたようですが、
沢山の人たちで大賑わい。
お目当ては、長く大切に使えそうな珈琲カップ。
出店数は500店以上。ゆっくり歩きながら、
触れてみたり、手に取って重さを感じてみたり。
ものすごい数の珈琲カップがあったわけですが、
そのなかで、不思議なほどにしっくりくるものが、
ただひとつ、ありました。
なんとなく良いではなく、これしかない、という感じ。
出会えてほんとうにうれしかった。
見つけたのは小さなテントにあるお店で、
そのカップの作家さんから直接購入しました。
ていねいにラッピングしてくれて、
手渡してくれた、そのとき、
自然と僕は作家さんの目を見ながら
「ありがとうございます」と言っていて、
作家の方もこちらの目を見て微笑みながら、
「ありがとうございます」と言ってくれた。
あたりまえのことかもしれないけれど、
僕には、なんだかうれしかった。
少しばかり値の張る買い物でしたが、
心の落ち着きが得られるよいひとときでした。
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それから、益子に来たら、ぜひ行きたかった、
starnetでもよいひとときを過ごしました。
山の食堂は残念ながら、震災の影響でお休みでしたが、
カフェの方で、珈琲とケーキをいただく。
すっと身体にとけ込むような、やさしい味わい。
そして、厨房で働く星さんの姿。
ちょっと前に、暮らしの手帖の連載で、
「星さんのセーター」という読み物があって、
その文章がとても印象深く残っていました。
そのときの気持ちと合わさって、
星さんの凛とした姿に、見とれてしまったり。
益子の街にまた来たいな、と感じさせてくれる、
たっぷり満たされた時間を過ごすことができました。
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