修理屋さんの手のひら

車の修理屋さんに行ってきました。
担当の方は僕と同じ歳くらい。
表情が生き生きとしていて、
着古された作業服が格好よく見える。
てきぱきとした対応でも、
親切な説明は分かりやすく、
とても感じが良い。

そして、汚れだらけだけど、
しっかり手入れされている、
まさに職人さんのような手のひら。

作業の間、ショールームで、
あっさりとした味のコーヒーをいただきながら、
僕は、あの手のひらを思い浮かべ、
やりがいのある仕事について考えていた。

汚れた手のひらから職人さんを想像したのは、
きっと、修理工の人が自分の仕事に対して、
やりがいを持って、楽しそうに向き合っていることを、
始めのわずかなやりとりのなかで、感じたからだろう。

ばっちりと修理が完了して、
おまけに洗車までしてくれて、きれいになった車。
その車を運転しながら、
自分はどう仕事と向き合っていこうかと考える。
背筋がぴんと伸びる思いがしました。