2010年08月15日 [ everyday ]
サラダの味とシンセサイザー
JUNO-106の修理で、初台まで行ってきました。
車に乗せて、夜の青梅街道をするすると。
JUNO-106は、80年代に作られたアナログシンセサイザーで、
僕が大好きなシンセです。7〜8年使っていて、愛着たっぷり。
でも、困ったことに、JUNO-106は、すごく壊れやすい。
おまけに、当時の部品はメーカーにないので、
一般の楽器屋さんでは修理不可。
なので、いつも、マンションの一室にある、
小さな修理屋さんにお願いしています。
ひとまず預かってもらって、1〜2時間ほどで、
連絡をすることに。
どこで時間を使おうかと思って、
空腹に気づき、サラダをたくさん食べたいことに気づき、
近くのサラダバーのあるファミレスへ。
たくさんの種類の野菜を、のんびりおいしく食べていると、
思ったよりも早く、修理完了。
元気になったJUNO-106と共に、
街灯のきれいな、車の少ない道を、
たのしみながらのドライブ、
家に24時前に戻ってきた。
*
曲作りでは、ソフトシンセ(パソコン上のシンセ)
もよく使います。近頃のソフトシンセは、
音もどんどんよくなってきていて、
完成した曲を聴いた限りでは、
実際のシンセと区別があまりつきません。
でも、JUNO-106のような
ハードシンセ(実体のあるシンセ)は、
なにが違うかと考えてみると。
曲を作る時の、インスピレーションが豊富で、
作りこむ音、生まれてくるフレーズが、独特なのです。
つまり、曲作りの行程部分が充実してくるのです。
その行程部分の充実はどこからくるかと考えてみると。
実際に触れるツマミの感触だったり、
使い込んでいく内に、本体が少し汚れてくる感じだったり、
そういったところから湧き上がる、
愛着心から生まれてくるのではないかな。
そして、わざわざ、車を走らせて、
重いシンセを運ぶ、
そのとき目にした、街灯の色合いだったり、
車の少ない大きな道路の心地よさ。
そして、いろんなサラダの味のことだったりが、
JUNO-106に触れるときに、
ふと思い出したりする。
そんな感覚って、なんともかけがいのない、
特別なものだなぁ、と思うのです。