2010年06月07日 [ everyday ]
そのときは、少し緊張する
大好きな木がある。
それは川沿いの道に、
堂々と、しかし、優しく佇んでいる。
まわりの木よりもずっと背が高くて、
でも、ほっそりとしていて、風になびく。
鳥たちも、その木にたくさん集まってくる。
駅からの帰り道からは、ちょっと遠回りだけど、
いつもその木を眺めてから家に戻る。
時には、近づいて、そっと触れてみることもある。
そのときは、少し緊張する。
日常のなかで、こころが慌ただしくなったときには、
この木のことを思い浮かべる。
大好きな木の、天辺からはどんな風景が見えるのだろう。
そして、新しく歳を重ねた今日、
いつもよりもさらにゆったりと、
大好きな木の側で時間を過ごしてきました。