冬からの手紙

ことばにしてしまうことで、
失われていくものは多くあります。

身の回りで、ふわふわとひろがっているものを、
ひとつのことばに納める、
それによって、そこに収まりきらなかったものは、
どんなときにも存在していて。

だから、自分の音楽と向き合うときも、
できるだけ、まっさらな状態でありたいと思います。

でも、あえて、ことばにしてみることで、
そこから、イメージがよりいっそう、
膨らんでくることもあるんだなぁ、
という経験をアルバム制作中に感じました。


アレンジも決まり、レコーディングを終えて、
さぁ、どんなミックスをして、どんな質感に整えようか、
と考えながら、ひたすらプロツールスと向き合い、
作業を続けていました。
しかしこれが、なかなか、まとまらない。
もやもやしたまま、仮完成のバージョンが無数に溜っていく。

そんなときに、バンドミーティングで、
その曲のタイトルのアイディア出しをして、
これだね、ということばが見えてきました。

" letter from winter "

作業をしている、そのときの季節感とも、
かっちりとリンクしてきたこともあり、
求めていた音像へスムーズに辿り着けたのでした。

この、冬からの手紙、
2/5に全世界に向けて、
お届けできることをたのしみにします。