問題点の外側に改善点という気づき

euphoriaのレコーディングまで、あと一週間ほど。
いっこうに曲が完成しない、やや苦しい期間もありましたが、
ここにきて、めでたく、手応えのある曲たちが揃いました。

今は、前回のレコーディングの録り音を確認しながら、
今回のレコーディングのプランをあれこれ考えています。

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そういえば、前回のレコーディングで、おもしろい発見をしました。

レコーディングで使っている部屋の特性か、ドラムキットの性質か、
ドラムのタムの音がどうしても引っ込んでしまうのです。
タムのチューニングをあれこれ試したり、タムの皮を変えてみたり、
そして、タム自体を他のものに変えてみたりと、
いろいろ試みたのですが、改善されず。

はてさて、どうしようか、
きのしたにタムを強めに叩いてもらうにしても、
それだけでは、限界があるしなぁ。

と考えていたときに、ぱっと、気がついて、
タムの音が小さいという考え方ではなくて、
他の太鼓(スネアやバスドラム)の音が、
大きいと考えればよいのでは、と思ったのです。

そして、スネアやバスドラムのミュートを強めて、
響き、音量を押さえてみると、
問題なく、タムの存在感が増してきたのでした。

この考え方は、ミックス作業にも多いに役立つはず。
たとえば、ギターの音が地味すぎるかな、と感じた時、
やみくもに、ギターの音ばかりトリートメントするのではなく、
実は、ドラムの音を派手に作りすぎていた、ということに気づくことで、
全体のバランスが気持ちよく揃ってくるのです。

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euphoriaは結成当初から、ほとんどの制作過程を、
メンバー3人の手で行ってきています。
そのつど、さまざまな困難に出会うことはありますが、
今回のような、「問題点と思っていたその外側に、改善点がある」、
というような気づきは、
3人で、あれこれ知恵を振り絞ってすすめる作業を通して、
見えてきたものだと思います。

もしかしたら、僕たち以上に、専門的知識の豊富な方に、
力を借りていたら、これまでの制作にかけてきた、
膨大な時間は、大幅に削減されていたかもしれません。
でも、あーでもない、こーでもない、と試行錯誤を重ねるなかで、
自分たちのものにすることができた感覚は、
なにものにも代えがたい、たいへん貴重なものだと思うのです。

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ちなみに、この、
「問題点と思っていたその外側に、改善点がある」、という意識は、
日常のなかでも、さまざま活かすことができるのでは?

自分自身の気に入らない部分や、苦手な部分。
そういったものがあると、ついつい、
そのポイントばかりに気持ちが向いてしまい、
どんどんと深みにはまっていく。
そんなとき、その対象から少しばかり離れてみると、
そのポイントには、それほど問題はなくて、
回りに存在しているものをほんの少し修正してみるだけで、
がらっと、見え方が変わってくることも、結構あるものです。

その他にも、たとえば、
他人の、こんなところが嫌なんだよな、
と思っているようなとき、ちょっと自分を変えてみるだけで、
実際のところ、なんの問題もなかったり。

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そんなこんなで、来週のeuphoriaレコーディング、
また新たな学びをたのしみに、充実した時間にできたらと思っています。
毎回恒例の72時間スタジオ借り切りプランなので、
体調管理もしっかりして、臨もうと思います。

きのしたよーすけ、寝坊には、お気をつけて。