散歩のなかのふたつの季節

じんわりと暖かな日差しに誘われて、
川沿いの道へ散歩に出かける。

これぞ春の感触、と、こころで呟きながら歩いていると、
次第に、だんだんと、暖かいから少し暑いなぁ、に変わってきた。
ぴかぴかの太陽が照らす強い日差し。

すっと、吸い込まれるように、木陰のベンチへ。
この木陰に入って感じる、心地よさに浸っていたその瞬間、
夏がやってくる、とこころで呟く。

散歩している、その時間のなかで、
ふたつの季節に出会いました。

いっそのこと、梅雨を飛び越えてしまいたいなぁ、と、
そんなことを思いながら、ゆっくりと歩きはじめました。