2009年03月18日 [ everyday ]
ほんとうにすきなもの
昨晩録画しておいた、
NHK教育の「知るを楽しむ・星野道夫」を
朝食を食べながら見る。
毎回の放送ごとに、星野道夫に縁のある方が
番組を展開していくのですが、
三回目の放送の今回は、妻の直子さんが担当。
まだ結婚をしていないときのこと、
星野道夫が「あなたの夢はなに?」と尋ねたそう。
その頃は、フラワーアレンジメントに興味があって、
だけど、まだほとんど知識もない、という状況で、
なかなか一歩が踏み出せないでいた。
周りの友人や家族は、「あせらないでいいじゃない」
「もう少し様子を見てみたら」、という話が多かったけれど、
星野道夫に話したときには、こう言ったそう。
「本当に好きだったら大丈夫だよ」
そのひとことで、ふっと背中を押してもらって、
大丈夫なんだと思い、すぐに動きはじめたそう。
そして、取材者からの質問で、
「夢のあとおしの言葉は直子さんが特別だったからですか?」、
と聞かれると、笑い話なのですがと前置きをして、
「周りの友人の何人にも、”大丈夫だよ”と言っていたそうです。
私だけじゃなかったんだ、という。笑
誰に対しても分け隔てのない態度で接する人だったので・・・」
そんな素晴らしいお話を、うっすらと涙を浮かべながら、
語る直子さんの姿にじーんとくる。
大きな自然との関係性を語る星野道夫という存在だけでなく、
こうして、日常の中での星野道夫という存在にも、
触れることができて、なんだか新鮮な気分。
*
「本当に好きだったら大丈夫だよ」、
なんてすてきなことばなんだろう。
もちろん、これは星野道夫が語るから、
そこに奥行きが生まれ、感銘を受けるのですね。
僕も、本当に好きなものを
大切に、大切に、していきたいと感じました。