気高い人へのあこがれ
「必要以上のことはしない、しかし逃げもしない、
他のいろいろな味付けでごまかさない。
私はその性質を、その強さも弱さも含めて一言で、
言いあらわせるように思う。彼女は気高い人だ。」
吉本ばななの “明るい夕方” という短編での一節。
今の僕からは、ほど遠い、この彼女の存在。
僕は、こんな人に対して、強いあこがれを持っています。
自分がそうなりたい、理想像とでもいうのかな。
そして、同時に、
この彼女の存在のような曲を書くことができたら、
この彼女の存在のようにライブをすることができたら。
どんなに素晴らしいことだろう、と思うのです。
ジョアン・ジルベルトの "声とギター" という、
僕のお気に入りのアルバムを聴きながら。
気高い人について、さまざま思いを巡らせています。
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João Voz e Violão / João Gilberto