そよぐ風、なくなった夏休み

夏休み。
小学生の頃はこのことばを聞くだけで、
胸がわくわくして、うれしくなっていました。
それから中学高校、そして大学と、
年齢が上がるにつれて、だんだんと
その気持ちは薄らいできたけれど、
それでも、やはり、夏休みになるとうれしくて、
計画表を書いたり、旅行に出たり、
さまざまな思い出があります。

今年は、夏休みがなくなって、二年目の夏。
冷房をつけた部屋でぼんやりと時間を過ごしていると、
夏休みがなくなったことを思い、ちょっと切なくなる。

なんだかなぁ、と思って、
夏の空でも見てみようと、なにげなく窓を開けてみた。
その瞬間、真夏の日差しをすり抜けて、
すっと、心地よい感触の風が吹き込んできたのです。
冷房をつけて過ごしていたから、
今日、こんな心地よい風がそよいでいること知らなかった。

うーん、なんとも気持ちよい、
これは、まるで、夏休みみたいだな。

そよぐ風には、さまざまな思い出がつまっている。

そよぐ風が、なくなった夏休みを届けてくれたみたいです。