小さな変化が支えている

ちょうど一年前の今日、1月13日に
euphoriaの2ndフルアルバム"white pattern"が完成しました。

昨年の年明けは、1月1日を迎えても、
制作作業の追い込みに懸命で、
新しい年を迎えた実感がなくて、
その頃のvoiceには、

「僕にお正月がやってくるのは、
 いま、制作のおおづめをむかえている、
 2ndフルアルバムが完成したときです。」

なんてことを書いていました。
ですので、完成した1月13日のことはよく覚えています。

それまで連日徹夜作業をしていたにも関わらず、
マスタリングスタジオから夜に家へ戻ると、
いろんな感情が込み上げていて、
なかなか眠れなかった、いや、寝ようとしなかったことも、
鮮明に思い出すことができます。

そして、そのときに、日記を書き始めたのでした。

「・・・というわけで、アルバム完成で、めでたくお正月を迎えた僕は、
 2007年のはじまりとして、この日記をスタートします。」

そう書かれたページからはじまったこの日記。
1月くらいまでは、毎日のことが書いてあるのですが、
それからは、3日ペース、5日ペースくらいになっていて、
大忙しのときや、疲労がたまっているときは、
だいぶ間隔が開いていたり。
初のワンマンライブに向けて準備をしていた夏の時期は、
ほとんど、ぽっかりと開いていて、
その頃、いかに自分が時間に追いつめられていたかということが、
半端な文章を書くよりも、リアルに伝わってきたり。

結局、かなり不規則で、マイペースな日記帳になってしまいましたが、
昨年の暮れにちょうどその1冊が終わりました。
日付が飛ばし飛ばしとはいえ、
なかなかぎっしりと内容がつまっていて、
それらを読み返してみると、
今の僕が大切にしたいと思っていることの、
その核になる部分は全く変化していないのですが、
それに対するアプローチの仕方、
視点の位置だったり、考え方などが、
微妙に動いてきていることが興味深かったです。


自分のことでも、身の回りのことでも、
大きな変化でなにかが、がらっと変わる瞬間が、
あるように考えがちですが、
そんなときにでも、実は、なにかしらの小さな変化が、
気づかぬうちに積み重なっているのではないでしょうか。

そういった、小さすぎてついうっかり忘れてしまうような事柄が、
以外と、なにかで迷ったり、落ち込んでいるときに
そっと自分を支えてくれるということも、
あるのではないかな、と思った僕は、
2008年も日記をつけています。

昨年は、きっちり文章にしなくては、という形式で、
少々固っ苦しい感じもあったので、
今年は、メモをとる感覚で思い浮かんだことを
ぽつぽつと書き残すスタイルです。