深煎りの珈琲

明日から一週間、旅行に出るので、
いいタイミングと思い、korgのキーボードを修理に。
これは、僕の機材周りで重要な役割(マスター鍵盤)で、
あまりに修理の時間がかかってしまうのは不便だったので。

下高井戸のkorg修理センターに直接持ち込んだその帰り、
そういえば、前々から行ってみたかった、
おいいしい珈琲のお店が近くだな、と思い、ふらっと寄り道。
珈琲に詳しい百景のタナカさんに以前教えていただいた、
千歳船橋にある珈琲工房ホリグチへ。

お店へ入るとすぐに、心地よい香りが漂っている。
BGMもなく、店員さんの真剣な表情などから感じる雰囲気は、
いつものドトールやスタバと違って、ちょっと緊張。
店員さんは珈琲を煎れて小さなカップで煎り具合をひと口確認してから、
テーブルに持ってきてくれる。ますます緊張。
僕は、姿勢を正して、ゆっくりと味わう。

これがこれが、めまいがするくらいに美味しいのです。
小さなカップに注がれた珈琲に、ここまで感動させてもらえるとは。
この初めての味覚との出会いは、だいぶ衝撃的でした。

日々を過ごす中で、
僕には知らないことや分からないことが山ほどあって、
そのことに向き合うたびに、
不安になったり心細くなってしまうような僕なのですが、
珈琲工房ホリグチの深煎りの珈琲を飲みながら、
知らないことに出会うことの素晴らしさを感じていたのでした。